2008年02月04日

沖縄といえば「リュウキュウスミレ」

すみれといって、
宝塚歌劇団を象徴する
「すみれの花咲く頃」
を想い出す方は、
何も熱烈宝塚ファンだけではないはずです。



阪急百貨店の開店時にも演奏されるなどして、
聴いたことがある方が多い有名な曲で、
宝塚歌劇団では78年前の1930年(昭和5年)から
歌い継がれているのに団歌ではないのだそうです。


「すみれ」は日本の花のように思えますが、
もともとの原産地は朝鮮〜中国あたりだそうで、
ともすると雑草扱いにもなる小さな花で、
「パンジー」もすみれ科の仲間のようです。

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   リュウキュウスミレ

「リュウキュウスミレ」は、
本土の「のじ(野路)すみれ」の
南西諸島から南方系の亜種で、
南西諸島に広く分布し、
沖縄で「スミレ」といえば
「リュウキュウコスミレ」を指すほど
あちこちで見かけることが出来ます。

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 小さな紫色の花は、疲れた心を癒してくれます

日当たりの良い野地、草地、海岸などに自生し、
花期は12月〜3月の冬季で、
花の色は、紫色や赤紫色などいろいろあって、
白いものは
「シロバナリュウキュウスミレ」
といわれています。

冬に咲く「リュウキュウスミレ」は夏に弱いようで、
夏季は一見枯れ果てて消滅したようになるのですが、
多年草なので、冬季には復活して開花します。

また、「リュウキュウスミレ」は、
全草を天日乾燥させて
クマツヅラやリュウキュウハンゲなどの乾燥物と
併せて煎じて飲むと、
 ・ ジフテリア
 ・ 咽喉炎
 ・ 結膜炎
 ・ 毒蛇咬傷

などに薬効があるそうです。

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 大宜味村の名店・前田食堂
  リュウキュウスミレは、店舗と国道58号線の間の花壇で
  咲いていました


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 名物・牛肉そば600円(器が小さめで女性でも大丈夫)


秋田県から屋久島まで分布する
「のじ(野路)すみれ」
が、
南西諸島から南方系の亜種の
「リュウキュウスミレ」
に入れ替わるのですが、
この花に限らず、奄美諸島だけで見受けられる動植物や、
沖縄諸島だけで見受けられる動植物が少なくありません。

南西諸島というと亜熱帯気候をイメージしますが、
南西諸島は実に1,200kmにも及び、
これは東海道・山陽新幹線の
東京〜博多間1175.9kmに匹敵するほどの距離で、
南西諸島の入口部分、
種子島や屋久島などの大隅諸島から南に、
屋久島と奄美大島の間の約200kmにも及ぶ
小島群のトカラ列島あたりから亜熱帯気候性が色濃くなり、
同時に動植物の生態系が変わることを意味するわけです。


今春移転する国頭村与那から
約5km北上したところにある辺野喜(べのき)川の中流で
20年前の1988年(昭和63年)に
「おりづるすみれ」
という新種が発表されたのですが、
その自生地が辺野喜ダムの底に沈んでしまって
絶滅種になってしまったことがあるように、
人間の生活環境のための犠牲になる動植物も多く、
環境省のレッドデータブックに登場するということは、
まさしくウルトラマンのカラータイマーの
赤点滅と同じ、ホントに危機的状況なわけです。

こういう話を聞くと、
いつも思い出すのが、
昔、日本テレビ系で放映されていた
「週間ストーリーランド」
というアニメ番組です。

一般視聴者から投稿されたあらすじをアニメ化する手法で、
俳優・西村雅彦が司会をして、賞金を出していました。

・ 謎の老婆シリーズ
・ 名奉行・文さんシリーズ
・ サスペンス
・ ホラー

など、多種があり、
終盤、女警部神宮寺葉子のキーワードものになって
内容がチープになってゆきましたね。

この中で特に印象深いのが、
すさんだ未来の地球に、
宇宙の神様が
「願いを1つだけ叶える」
といって、
「地球の動物で1つだけ消すのを、
 期限までに世界中の多数決で選択しろ」
という内容なのです。
(少しあやふやですがもうやだ〜(悲しい顔)

期限に、地球の動物が一同に集まり、
何の動物が消えるのか?
象かexclamation&questionライオンかexclamation&question鳥かexclamation&question
などと思って見渡していると、
「みんなの願いは聞き入れた」
という神様の声の直後に、
突然人間が消えてしまうのです。がく〜(落胆した顔)

願いごとを考えていたのは人間だけではなく、
人間を含めた地球の全動物たちで、
人間以外の動物たちは、
「人間は身勝手な考えで自然を破壊し、
 我々の住む場所を奪い、
 このままでは地球が破壊されてしまう、
 だから人間を消してほしい」

という願いが圧倒的多数だった、
という
人間から見る動物たち、動物たちから見る人間が
描かれていて、とても考えさせられる内容で、
環境破壊的な話が出るたびに、想い出してしまうのです。もうやだ〜(悲しい顔)

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 前田食堂のある大宜味村の津波(つは)という集落名は、
 「大宜味村史」によると、
 実際に昔何度も津波が押し寄せたことに由来しているそうで、
 海岸近くの集落が大被害に遭って山あいに集落ごと移転し、
 近代になって、また海岸付近に集落を形成しつつ
 あるのだそうです


posted by RIU at 13:04| 沖縄 ☀| Comment(12) | TrackBack(0) | 沖縄といえば「花」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

沖縄といえば「しまあざみ」

「あざみ」といって「あざみの歌」を想い出す方は、
中高年ということになるでしょう。

そういう私も、チャンネル権がない頃、
「なつかしの歌声」というテレビ番組を見て、
伊藤久男さんが歌っているのを聞いたことがありますが、
作曲した八洲秀章さんが最初に歌ったのが
昭和25年(1950年)らしいですから、
なつかしのメロディなわけです。



   るんるん山には山の 愁(うれ)いあり
    海には海の 悲しみや
    ましてこころの 花ぞのに
    咲しあざみの 花ならばるんるん

この曲の詞は、
昭和20年(1945年)に復員してきた当時18歳の横井弘さんが、
家族が疎開していた長野県下諏訪・霧ヶ峰八島高原で、
野に咲くあざみの花に自分の理想の女性像を重ねたもの、
とされている名曲ですが、
秋の山野を彩る草花として
日本人に古くから親しまれているこの(本土の)あざみの花は
紫色ですが、
沖縄のあざみは「しまあざみ」といって、花が白いのです。

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今春、バナナやコーヒー栽培地を移転することで、
移転先の国頭村の与那まで
何度もロングドライブをしていますが、
途中、早めの昼食を取るのに、
大宜味村の名店「前田食堂」が10時開店なので
毎回利用させて戴いています。


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  名店・前田食堂の雄姿

前田食堂と国道58号線の間の歩道の花壇、
正確には、前田食堂の隣の焼肉食堂の前の花壇に、
「しまあざみ」が咲いていました。
(撮影日1月20日)

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 前田食堂側から国道58号線を経て遠く古宇利島が望めます

紫のあざみは、日本固有種で、
沖縄の「しまあざみ」は
アジア大陸と共通する種類だそうですから、
きっと中国からの移入種なのでしょう。

「しまあざみ」は日当たりの良い海岸付近で自生していて、
葉は光沢があって、
ギザギザしてトゲのようになっていますから、
夏場の素足にビーチサンダルの格好で歩いたら痛そうですね。

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「しまあざみ」の沖縄方言は、
 ・ チバナー
 ・ ンジチチャ―

などと呼ばれ、
隣家のおばァの話では食用で、
しかも薬効もあるのだそうです。

葉(できれば若葉)は、ギザギザのトゲを取り除いて、
茹でておひたしや白和えなどに利用し、
ゴボウ状の根はヒゲ根を切って、
タワシでこすり洗いし表皮をこそぎ、
小口切りやささがきにカットして、
炊き込みご飯やきんぴらに調理できるそうです。

たんぽぽの根を焙煎してコーヒーにするくらいですから、
「しまあざみ」の根も、同様にコーヒーになるはずです。

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薬効としては、
 ・ 眼の充血
 ・ 血尿
 ・ 血便
 ・ 喀血
 ・ 打ち身
 ・ 胎毒

などがあり、
根や葉を乾燥させて、
他の薬用植物と混ぜて、
本格的な漢方薬風に服用する人もいるそうですから、
こういった自然の恵みを食事に取り入れてゆくのが
健康の秘訣のようですね。
posted by RIU at 10:59| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄といえば「花」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月31日

越冬を企てるバナナツヤオサゾウムシを発見!A

国頭村与那に移転が決まったというのに、
我が家のミニバナナ園では、
またまたバナナKILLERのバナナツヤオサゾウムシを
大量に発見しましたexclamationもうやだ〜(悲しい顔)

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 もぐって逃走を図るバナナゾウムシ

「バナナツヤオサゾウムシって、いったい何者exclamation&question
という方は、
以下をご覧下さい。
 ・バナナツヤオサゾウムシとの悪戦苦闘「敵を知る」@
 ・バナナツヤオサゾウムシとの悪戦苦闘「敵を知る」A
 ・越冬を企てるバナナゾウムシの幼虫を発見!
 ・「カテゴリ」の中の上から7番目の「バナナの病害虫」

ということで、
ハブのように冬場は動きが鈍くなるどころか、
東南アジアが故郷のくせに、彼らは暑さに弱いようで、
夏場は減少するので、今頃彼らを発見できても、
それはむしろ当然のことなのです。

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  黄色っぽい薄茶色の新種を発見!

彼らが厄介なのは、
バナナの外側に付く虫ではなく、
内部にもぐり込んでいるために、
発見しにくいだけでなく薬剤防除がしにくく、
また何が効くのかもよくわかってないところにあります。もうやだ〜(悲しい顔)

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  コイツも薄茶色っぽい!

1年半も育てて、ようやく収穫を迎える直前に、
それまで順調に成育したバナナが、
突如動きがなんだか止まったと思うと、
果房がしぼんできたり、
仮茎や葉が枯れ始めてきたり、
仮茎が倒壊しかかったり、
とにかく収穫後に悪さをするならいいけど、
「収穫前、それもたいてい収穫直前に被害に遭う」
という、
バナナ生産者にとっては、
とても腹立たしく憎たらしい害虫でもあるのです。もうやだ〜(悲しい顔)

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 首が取れて「お前はもう死んでいる」の北斗の拳状態?

昨日も、ミニバナナ園で作業中に、
スピリチャルな予感がして、
昨秋のボリビアバナナの仮茎の
真っ黒になった残骸の中を調べてみると、
「見つけたexclamationまたいたexclamationこっちにもいるかも、やっぱりいたもうやだ〜(悲しい顔)
という繰り返しで、
総勢12匹を一網打尽にしたわけです。

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 バナナゾウムシの死刑囚たち

今回の新たな発見は、
彼らが茶色と黒色の2タイプ以外に、
薄茶色のタイプを捕まえたことです。

「茶色になる前の子供じゃないの?」
ということなら、
「じゃあ、黒になる前にグレーもいるはずさ」
ってことになるのかもしれませんが、
彼らの生態自体が解明されていない現状では
はっきりわからないわけです。

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 死刑執行前のバナナゾウムシたち

「柑橘類の皮や種の泡盛漬けエキスが効果がある」span>
ことはわかったのですが、
しばらく移転準備で余裕がないので、
移転完了したころに、
 ・ インドセンダン(ニーム)
 ・ アルカロイド

などで、実験してみようと考えています。

彼らも決して無敵ではなく、
何らかの弱点があるはずですが、
私たちがそれに気づかないだけなのです。

2008年01月30日

バナナとコーヒー栽培のために、やんばるに移転が決定!

数年前から、
「広大な敷地を出来るだけ安く借りて
バナナやコーヒー栽培をしたい」

という身勝手な考えながらも、真剣に
沖縄本島の中北部の土地を探していて、
そんな自分勝手な考えでは、
なかなか移転先が決まらないのも当然でしたが、
昨年のフジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006で
沖縄地域賞を戴いてからは、
あちこち候補地が出現し、
ありがたいことに、この年末年始に、
国頭(くにがみ)村与那(よな)の山に決定してしまいました。

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  山に入る道

現在、1回目の伐採が終わり、
その後の雨降りで2回目伐採が遅れていますが、
3月にはコーヒー苗木やバナナ子株の移植が始められそうです。

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  山に入る道(奥に進むのは土地所有者と私です)

やんばるは、「東洋のガラパゴス」と言われる秘境で、
国の特別天然記念物ノグチゲラや
天然記念物のヤンバルクイナなど
希少動物のメッカですから、
“伐採”といっても、重機で一面を開拓してしまうのではなく、
コーヒーの苗木を移植するのに最低限度必要な部分の
幹の細い木やリュウキュウチク(琉球竹)、
へゴなどを伐採するにとどめて、
幹の太い大きな木は防風林として、そのまま残すことに決め、
なるべく自然を壊さないように考えています。


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 1回目伐採で草刈機で刈った道

コーヒーの木をたくさん植えることで、
「コーヒー山」
と、勝手に命名し、
バナナは、林道から山に入る道の端に
1列に植えることにしました。

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 左斜面側の端にバナナを、
  右の崖側端にマニラヤシを植える予定


反対側の端には、自宅庭に大量にあるマニラヤシの苗木を
一定間隔で移植してゆこうと考えています。


その道も、測っていないのですが、
数百メートルにもなる長い道なので、
この道は
「バナナロード」
とか
「バナナ街道」
とか
[
「バナナアベニュー」
とかに命名しようか、
と勝手に思案しているところです。

現在の住居は生活に便利な沖縄本島南部にあり、
移転地は沖縄本島最北の過疎地・国頭村ですから、
ふつうの考え方からすると逆行しているのでしょうが、
私は楽しみで楽しみでワクワクして
思わずニヤけてしまうほど移転を楽しみにしているのですが、
おそらく、バナナやコーヒー、ヤシたちは、
私よりもずっと楽しみにしていることでしょう。


バナナオーナーの問合せも時々ありますが、
今春、バナナ子株を移植後に、
また募集を再開することを予定しています。

ただし、今春の子株移植では、
年内に収穫を迎えることは出来ませんが、
募集案内は、詳しくは、
春ごろにお知らせすることになるでしょう。

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 1回目伐採の1月20日に満開に咲いていたヒカンザクラ

posted by RIU at 18:42| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | やんばる移転への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

今日給油のガソリン価格は、今どき驚きの129円に!どーなってんの?

私は南風原石油の回し者ではないのですが、
今年に入って原油の値上がりに連動した
ガソリン価格の値上げが続いてからは、
南風原石油以外のスタンドで給油した記憶がないほど、
こちらでお世話になっています。

前回の12月13日に給油した
レギュラー1リットル当たり136円(税抜き)という価格は、
つい昨日の午前中まで続いていましたが、
071221GAS1.JPG
昨日の午後になって、
1リットル当たり129円(税抜き)に値下げされたようで、
クリスマスプレゼントのつもりなのか、
同業他社との価格競争が激化しているのか、
儲かりすぎて消費者に還元することにしたのか
わかりませんが、
何でもかんでも値上げラッシュの時期の値下げは
大歓迎なわけです。

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 12月21日 税抜き129円(税込み136円)

ガンバレexclamation南風原石油exclamation×2
posted by RIU at 15:04| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄のガソリン価格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月18日

南城市大里の「かりゆし市」(市場)に伺いました!

南風原町の最南端にほど近い「かりゆし市」には、
私も時々伺って、野菜や果実を買うことがありますが、
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昨年後半から今年の春くらいをピークに、
客足が徐々に遠のいているように感じます。もうやだ〜(悲しい顔)

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 ジャンボインゲン(ジャンボモロッコ)

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  インゲン

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  ししとう

この市場の当初の理念は、
「JAが持ってゆかないB品やC品を
    格安でもいいから換金しよう」

というもので、
当初は、ホントに格安で、
農家にとってもお客さんにとっても、
お互いにメリットのある「顧客満足」市場だったのですが、
認知度が上がり集客の増加とともに、徐々に値段も高くなり、
沖縄スーパーの価格帯を
少しだけ下回るような価格設定になったり、
1円でも高値で売れたり引き取られたりする先があれば、
ここで売らずに、平気でそっちに出してしまうような
農家が多いことも集客減少傾向の原因と思われます。もうやだ〜(悲しい顔)

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  紅いも

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 チンヌク(=沖縄里いも)

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  ノニ
   「万病に効く」も、ジュースはマズく、
         せいぜい泡盛漬けがせいぜい


しかも、農産物の表示はきちんとされているものの、
近辺の生産物ではない「中国野菜」まで置かれているのです。

今どき、中国野菜なんて…もうやだ〜(悲しい顔)

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  クロトンの苗木

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 トックリヤシモドキの苗木

お客さんがここに来ても、明らかにB品やC品の農産物が
スーパーのA品より少しだけ安い価格帯で売られていたり、
時には棚が空っぽの状態では、
お客さんの立場としては、
とても「安心」して行けないし買えない、
「顧客不満足」市場になっていて、
当初より魅力が薄れてしまった、
と思うのは私だけでしょうかexclamation&questionもうやだ〜(悲しい顔)

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  小菊
  B品は、花卉農家では廃棄処分なので
      さらに格安で分けてもらえますよ


この近くには、
東風平(こちんだ)に「あぐりハウス」、
糸満市西崎には「うまんちゅ広場」
という市場があり、
ともに客足が伸びていますから、
方向性がやや違ってきたと思われる「かりゆし市」でも、
初心に立ち返って奮起してほしいものです。

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  ひまわりは沖縄では露地で一年中咲く


posted by RIU at 23:03| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 地元市場では | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月17日

越冬を企てるバナナツヤオサゾウムシの幼虫を発見!

私の自宅のミニバナナ園で、
秋に収穫したボリビアバナナの仮茎をノコギリで切り倒して、
園内に放置していたのですが、
どうもイヤな予感がして、
仮茎の中を調べてみることにしました。

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 中央の黒い穴は、彼らが巣食った忌まわしい跡です

仮茎は年輪状になっていますから、
切れ目に親指を入れると、
簡単に層ごとに引き裂くことが出来るのですが、
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1枚目をはがしただけで、
バナナツヤオサゾウムシの幼虫が発見出来ましたexclamation

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「これだけでカブトムシとかの幼虫ではないと、
 どうして判るのさexclamation&question

という質問に、
テレビ朝日の「京都地検の女」の主人公・鶴丸あやだったら
「これ、主婦の勘ひらめき
というのでしょうが、
私は今年の4月に幼虫を捕獲し、
それをゾウムシに孵化(ふか)させたことがあるので、
この幼虫がゾウムシだと判るのです。

沖縄でのバナナ栽培での3大リスクは、
 @ 台風
 A 病害虫
 B ドロボー

ですが、
「病害虫」のほとんどが、
このバナナツヤオサゾウムシによるものです。

バナナ農家では、
「ゾウムシが出たら、
 たちまち全部に広がって全滅してしまうさ〜もうやだ〜(悲しい顔)

という迷信を信じている人が多いのですが、
沖縄で最初に発見されたのは1969年のことで、
まだ40年も経っていませんし、
このゾウムシの原産地は東南アジア
ですから、  
もし、ホントに
「このゾウムシが出たら終わり」
なら、
東南アジアのバナナは、
とっくの昔に壊滅しているはずさ〜ね〜。

そう考えると、
マンガで額にスダレが出来る深刻な顔がく〜(落胆した顔)をしなくても
「なんとか、なるさ〜ね〜」
と構えていた方が良いのです、
私は
「バナナ栽培では、
  こんな病害虫とも共生しなければならない」

と考えています。

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  2匹目発見exclamation

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  3匹目発見exclamation

と、いううちに、
この仮茎からは3匹も幼虫が発見されました。



春に捕獲した成虫に、
柑橘系を漬けた泡盛が効くことは確認済みですから、
今日捕獲した幼虫は即刻極刑として、
タイワンシロガシラやスズメのエサになるように
トタン屋根の上に放り投げておきました。

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 極刑のゾウムシ3兄弟

倒壊させた仮茎は、
放置して土に返すにしても、
ゾウムシ幼虫の仮宿になって、
成虫になってから、
大事なバナナ果房が生育する頃に引越しされてくると、
バナナ果房に充分樹液が回らないうちに
バナナは枯れ出しますから、
役割の終わった仮茎は
「バナナ紙」作りをした方が良いかもしれませんね。
posted by RIU at 16:07| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月16日

南城市玉城の花野果村(市場)に伺いました!

イスラエルバナナや調理バナナの子株など、
花野果(はなやか)村の大城浩明社長には、
とてもお世話になっています。

本島南部の太平洋側で、
花野果(はなやか)村は、
農家的道の駅のように認知されつつあって、
観光客が観光バスやレンタカーでの来場も多いのですが、
地元客からも愛されているのは、
大城社長の人柄によるものだと思います。

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ここでは、有機栽培や減農薬による野菜や果樹が
多く出されていますので、
参考までに、どんなものが置いてあるのか
その一部をご紹介しておきましょう。

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  県産パイナップル

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  今年は7月の台風で大打撃のあった島バナナ

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  三尺バナナ

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  旬期の過ぎたドラゴンフルーツ

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  タルガヨーという沖縄みかん

タルガヨーは、カーブチーとオートーという、
沖縄みかんの交配種です。

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  クガニ(=シークヮーサー)

シークヮーサーには種類がいくつもあって、
 ・ クガニ
 ・ カーアチー
 ・ カービシー
 ・ ヒジャークニブ
 ・ ミカングヮ
 ・ フスブタ
 ・ イシクニブ

など、10種類以上の総称を
「シークヮーサー」と呼んでいるのです。

有名な勝山シークヮーサーは、
カーアチーとクガニのようです。

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  今帰仁(なきじん)村のハウス栽培スイカ

スイカは、盛夏に限りますよね、
それに農薬スイカでは…

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  伊江島産の紅芋

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  南城市産の安納芋

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  具志頭(ぐしかみ)産の紅芋

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  金武(きん)町産の田いも

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  かぼちゃ 

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  島にんじん

やや漢方薬的な、クセがあるニンジンです。

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  金美にんじん

中国原産の黄色いニンジン(=島にんじん)と、
ふつうの5寸ニンジンを交配させて、
品種改良させたニンジンで、
こっちは、島にんじんと逆に、
クセがなさすぎて、
甘く軟らかいニンジンです。

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  とうがん

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  沖縄を有名にしたゴーヤ

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  かぶ

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  二十日大根

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  しょうが

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  ウコン

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  雲南百薬の葉

知名度がないためか、なかなか認知されませんね。

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  ローゼル

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  ズッキーニ

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  ポーポー

ポーポーとは、
小麦粉をクレープのように薄く焼いて、
棒状にクルクル巻いた、
沖縄の伝統的なクレープ風菓子です。
posted by RIU at 14:00| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 地元市場では | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月15日

おととい給油したガソリン価格は、136円(税抜き)!

南風原石油の津嘉山SSの工事がついに終了し、
セルフ給油機4機が稼動し始めました。

工事中は、今まで通り
スタンドマンがサービスをしてくれたのですが、
工事終了後は、セルフ給油機を
自分で操作しなければいけなくなりました。もうやだ〜(悲しい顔)

ガソリンスタンドのセルフ給油機は、
各社操作方法が違っていて、
南風原石油津嘉山SSでも、
まったく初めて見るタイプのものでしたから、
早速、給油機の前で立ち往生してしまいました。もうやだ〜(悲しい顔)


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 12月1日 許田SSのレシートによると、
        税抜き133円(税込み140円)


先週の12月1日(土曜日)は、本島北部に行きましたので、
帰りの許田道の駅隣の南風原石油許田SSの
セルフ給油機に捨ててあった領収書によると、
レギュラー133円(税抜き)でしたが、
ここでの給油はパスして、
気まぐれに沖縄自動車道にも乗らず、
許田から、県道71号線を通り、
国道329号線を、ひたすら南下するルートで帰り、
行きつけの津嘉山SSで給油すると、
まだ値上げの準備が出来ていないのか、
旧値の在庫の関係なのか、
なんとレギュラー115円(税抜き)まで下がっていましたexclamation×2
こういうパターンは、
過去例外なく大幅値上げの前兆でしたね。もうやだ〜(悲しい顔)

071215GAS2.JPG
 12月1日 驚異の税抜き115円(税込み121円)

071215GAS3.JPG
 12月6日 税抜き138円(税込み145円)

その後、レギュラーは138円(税抜き)と
予想した通り1リッターあたり23円も大幅値上げになり、
セルフ給油機設置工事が完了して、
一昨日の給油は、セルフに移行したためか、
レギュラー136円(税抜き)に2円下がっていました。

071215GAS4.JPG
 12月13日 税抜き136円(税込み143円)

頑張れ、南風原石油exclamation

今まで給油でお世話になった
バイトマンたちの姿が見えませんでしたが、
セルフ移行のあおりで辞めさせられてしまったのでしょうかexclamation&question

政府は、アメリカ様のために
給油新法の成立に向けて躍起になっているようですが、
海上無料スタンドに費やしたいお金があるなら、
自国民のために、高騰している燃料費の一部を
国が補助するくらい、わけないことだと思うのは
私だけでしょうかexclamation&question

posted by RIU at 11:09| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄のガソリン価格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月14日

イシガケチョウ(石崖蝶)

12月1日の乙羽岳山麓のお花畑では、
アサギマダラ(浅葱斑蝶)と一緒に
イシガケチョウ(石崖蝶)も飛んでいました。

イシガケチョウ071201−1.JPG

残念ながら、この蝶も沖縄特産ではなく、
広くアジアに分布しているようで、
日本では、徐々に紀伊半島あたりまで勢力を広げ、
このあたりが北限のようです。

イシガケチョウ071201−2.JPG

奄美大島あたりから南、
つまり沖縄県のイシガケチョウは、
亜種になるそうです。

イシガケチョウ071201−3.JPG

台湾では地図蝶と呼ばれているように、
網目模様と、よれよれに千切れたような
翅(はね)が特長です。

イシガケチョウ071201−4.JPG

卵はイヌビワ類、ガジュマル、イチジクなどの
葉の裏に産み付けられ、
幼虫もこれらの葉を食べるそうですが、
我が家の庭にはイヌビワやガジュマルがあるのですが、
この蝶は見かけたことがなく、
思わずミーハー的に撮影してしまいました。もうやだ〜(悲しい顔)

posted by RIU at 00:16| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 沖縄といえば「生物」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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