2005年12月10日

銀色に揺れる“さとうきびの花”

さとうきびの花が咲き始めると、沖縄に冬が来たことを実感します。

051210サトウキビの花1.jpg

一見、「すすき」のようにも見えますが、
「すすき」は垂れ下がり、
「さとうきび」は真っ直ぐ天に向かって伸びています。

051210ススキ.jpg
これは「すすき」です。沖縄にも多いです。

花が咲いた「さとうきび」は、
来春3月に「うーじとーし(キビ刈り)」を迎えます。

051210サトウキビの花2.jpg

昔のさとうきびは、直径が太くて軟らかい品種でした。
子供がおやつ代わりに、かじっていました。

軟らかい品種はネズミにかじられることから、
何度も品種が改良され、今ではカチカチに硬くて細い品種になりました。
歯が丈夫な人でも、かじることは出来ません。

051210サトウキビの花3.jpg

さとうきびの買上価格は、1トン当たりで2万260円です。
1kg当たり20.5円です。

さとうきびを1トン生産するのには、約35坪の農地が必要です。
35坪×3.30579u=115.7u

ヒューザーの販売していた「使い捨て殺人マンション」の
1部屋が「100u」ですから、
だいたいこの広さをイメージして戴けたら分かりやすいでしょうか。

1トン当たり2万260円を35坪で生産しますから、
2万260円÷35坪=1坪当たり585円の生産性しかなく、
これでは生産者は食べてゆけません。

仮に3,000坪の農地でさとうきびを生産しても、
3,000坪×1坪当たり585円=175万5千円
でしかありません。

それでも、さとうきびを生産するのは、
・ 収穫以外は手が掛からず、放任農業で済むため
・ 遊休地にしておくなら、少しでも換金作物を栽培した方が良い
・ 収穫したら、全て買い上げてもらえる
・ 他に収益性が高い農作物が思い浮かばない
・ 昔からやっているから
・ 生産者が高齢化して、手間がかかる農作物はしんどい
などが理由です。

051210サトウキビの花4.jpg

さとうきびの買上価格1トン当たりで2万260円というのは、
政府の補助が入っての価格なのです。

沖縄県庁の農水部では、食えない「さとうきび栽培」を奨励しています。
 「作ったら全量買い上げてもらえるのだから、
  これほど良い農作物は他にない」
という理屈です。
不思議ですよね。

posted by RIU at 18:38| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 農業雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。