2007年05月27日

ナハバナナ園で研究中の鉢植えバナナ

一般にバナナを鉢植えにすると、
品種によっては、バナナの高さだけでも2.5mを超えて、
室内やバルコニーでの栽培は難しくなるのですが、
ナハバナナ園では、
主に本土の首都圏のマンションのバルコニーや窓際、
日当たりの良い飲食店向けに
低木性バナナの鉢植えの研究を始めました。

0705プチバナナ1.JPG

単純に、インテリアや観葉植物の代用ではなく、
ちゃんと果房が実って、食用になることを前提に
飯塚社長が今までのバナナ研究の粋を注ぎ込んだもので、
バナナが好きな方にとっては、朗報だと思います。

0705プチバナナ2.JPG

バナナは、鉢やペール、ドラム缶などに植えると、
容積に比例してバナナが小さく痩せる傾向にあるのですが、
ナハバナナ園テストしている鉢植えバナナは、
どう見ても健康に成育しているように見えるのです。

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     プチバナナの鉢植えと飯塚社長

鉢植えバナナは、
・ プチバナナ
・ 三尺バナナ

の2品種でテストをしていて、
最終段階にきているようですから、
開花が楽しみになってきました。

0705三尺バナナ.JPG
     三尺バナナの鉢植えと飯塚社長

ご興味ある方は、
ナハバナナ園に直接お問合せ下さい。
電話 (098)856-6626
posted by RIU at 19:16| 沖縄 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ナハバナナ園(豊見城市伊良波) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月24日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「ゾウムシの捜索@」

ゾウムシがバナナに入り込んでいるかどうかは、
完璧ではありませんが、
外見を観察することで、
何となく識別出来るようになってきました。

彼らはバナナに入り込んで、卵を産みつけ、
それが孵化(ふか)して幼虫になると、
仮茎や葉軸を縦方向に貪欲に加害するのですが、
そのために、
バナナの樹液が外に漏れ出してくるようですから、
バナナの仮茎の半分から上、
葉軸の付け根付近の外見の特長として、
 ・ クギを引き抜いたような黒い穴
 ・ ドロドロとした透明の樹液

が見つかれば、
そのバナナには彼らが潜伏している可能性が極めて高い、
ということが判ってきました。

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それが判れば、
 ・ 立ち枯れしそうな元気のないバナナ
 ・ 開花後、成育がなかなか進まない果房

も、捜索ポイントに入りますし、
ゾウムシの成虫はジメジメしたところが好きなので、
健康そうなバナナであっても、
バナナ上部の役目が終わって枯れた葉を下に引いて、
樹液や穴を探すとかのチェックも
容易に出来るようになります。

3月19日に移植した大きなボリビアバナナは、
GWの連休中に、ついに立ち枯れてしまいました。もうやだ〜(悲しい顔)


コーヒー事業で応募したビジネスプランコンテストの
フジサンケイ女性起業家支援プロジェクトで
沖縄地域賞を戴いたことで

話下手の私に講演の依頼があり、
断わりきれずに、5月11日当日に、
原稿棒読み講演を行ったのですが

そんなこんなで立ち枯れたバナナも切り倒せずにいたのです。

その後、
「ゾウムシが嫌いなものを調べる実験」
を思い立ったことで、
ゾウムシの幼虫・蛹(さなぎ)・成虫を捕獲するために
ミニバナナ園の大捜索を始めたのでした。

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立ち枯れたバナナは、
ゾウムシに相当な加害をされたようで、
無残に穴だらけになっていました。もうやだ〜(悲しい顔)

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ゾウムシだって、元気なバナナに棲みたいでしょうから、
さんざん食いつくしたバナナには、
もう用がないらしく、ノコギリでいくら切り刻んでも
彼らを発見できませんでした。

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正確には、
仮茎の中に成虫が1匹いたのですが、
ノコギリで仮茎を横から切っているときに、
偶然、逃げ遅れた彼を切り裂いてしまったのでした。

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このバナナを食いつくした成虫たちは、
産卵などのために他のバナナに移動したり、
風で吹き飛ばされて、
近所のバナナに棲みついたりしたのでしょう。

0523-9e.JPG

ノストラダムスの世紀末大予言だって
デタラメだったのですから、
「ゾウムシが出没中」
といっても、
すぐに“全滅”をイメージして、
悲観することはないのです。


ゾウムシに加害されているミニバナナ園でも、
続々とバナナが開花しています。

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しかし、ゾウムシに加害されたバナナは、
果房が充分に成熟出来ません。

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このボリビアバナナもゾウムシの加害で、
果房の成長が途中で止まり、
収穫して果軸を切ると、
こんなところまで加害されていたのです。

現時点では、ゾウムシ対策は出来ていませんが、
ゾウムシの分布地である東南アジアでは
バナナが全滅していませんから、
ゾウムシが大増殖出来ない“何か”理由があると思うのです。
それは、いったい何でしょうかexclamation&question


0523ハイビスカス.JPG
       近所のハイビスカス
posted by RIU at 11:39| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月23日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「ゾウムシが嫌うものを調べる@」

連休中の5月1日に、
「ゾウムシに泡盛が効く」
ことが偶然判りましたが、
その後、ゾウムシの成虫捕獲がなかなか出来ずにいました。


0520ゾウムシ発見1.JPG

5月20日(日曜)に久々に成虫2匹を捕獲出来ましたので、
早速、
「泡盛がホントに効くのかexclamation&question
再テストを行いました。

0520ゾウムシ発見2.JPG

アルコール分30度の主人の泡盛を、
希釈せずに、
ゾウムシを1匹ずつ入れた容器2個に入れたのですが、
不思議なことに3時間経っても、2匹とも死なないのです。もうやだ〜(悲しい顔)

特別、嫌がるとか弱るようなこともありませんでした。もうやだ〜(悲しい顔)

0520ゾウムシ発見3.JPG

ここで判ったことは、
 ・ ゾウムシは、泡盛だけでは効かない
 ・ 泡盛に薬草を漬けたエキスが効くらしい

ということです。

ゾウムシの回復を待っての2回目の実験は、
沖縄を代表する薬草「月桃」の実を容器に入れてみました。


0520ゾウムシ発見4.JPG

ミニバナナ園には月桃が植えてあるのに、
ゾウムシが居ついているのですから、
「おそらく効かないんじゃないかなexclamation&question
と思ったのですが、
ゾウムシは、翅(はね)があるので、
自力飛行も可能でしょうし、
強風で思わぬ遠くから、
どこでもドアのように飛んでくることを考えると、
彼が嫌いな薬草がバナナのそばにあっても、
目指す住まいのバナナに
入りびたってしまえば良いわけですから、
 ・ ゾウムシが嫌いな薬草があっても、
   あまり意味をなさない
 ・ ゾウムシの天敵昆虫がいたとしても、
   ゾウムシと出逢う場面が少ない

はずで、
念のために「月桃の実」でテストしたのです。

0520ゾウムシ発見5.JPG

結果は、
「はらたいらさんに3,000点」
で、
ゾウムシにはまったく効果がないようでした。

懲りずに3回目の実験は、
「泡盛に月桃の実を漬けたエキス」
を入れてみました。

「泡盛に薬草を漬けたエキスが効く」
ことを確認したかったからです。

月桃の実を漬けたのが10日前と日が浅いのが原因なのか、
希釈3倍で実験したのですが、
2匹のゾウムシには効果がありませんでした。もうやだ〜(悲しい顔)

ここで、あることを思い出しました。
農産物の害虫カメムシ防除に、
「ミカンの皮が効く」
というものです。

ミカンの皮のリモネンという油性成分が、
カメムシは大嫌いのようで、
これを焼酎漬けにして、
葉面散布をすることで効果があることが、
現代農業に書かれていたことを思い出したのです。

0520−4ゾウムシのオスとメス?.JPG

カメムシとバナナゾウムシは、
同じ昆虫というだけで、科目分類は違うのですが、
自宅には
「焼酎のシークヮーサー(皮)漬け(1年間漬け)」
があるので、
それを3倍に希釈してゾウムシ容器1つに入れてみました。

0520−2ゾウムシのオスとメス?.JPG

30年前のテレビ番組に、
「霊感ヤマカン第六感」
というのがありましたが、
ゾウムシは30分で苦しみだし、
90分で絶命してしまいましたexclamation

0520−6ゾウムシのオスとメス?.JPG

念のために、もう1匹も同様にテストしたところ、
やはり30分で苦しみだして、90分で絶命しましたexclamation

0520ゾウムシにか害された果軸.JPG

0520ゾウムシにか害された果軸2.JPG

どうやら、柑橘系を焼酎漬けしたエキスが、
ゾウムシに効果があるようで、
これを希釈したものを、
バナナの先端部分から、
かけてみるのが効果的かもしれませんので、
早速、ミニバナナ園の背が低いバナナにだけ
かけてみようと思います。

0522バナナの仮茎.JPG

バナナの仮茎は電信柱のように太く、
その中は年輪のようになっていますが、
バナナの仮茎は葉が重なり合って出来ているので、
 ・ 地中の根塊(株)から吸収させる
 ・ バナナの先端部から吸収させる

という方法のうち、
地中の根塊(株)は、
不要な成分は吸収しないでしょうから、
バナナの先端にかけることにしたのです。

はたして、効果はどうでしょうかexclamation&question

0520鳥に食べられたボリビアバナナ.JPG
    これは、ゾウムシではなく鳥による加害です


070521-15近所のマニラヤシヤシ.JPG
      近所のマニラヤシ
posted by RIU at 07:15| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月22日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「敵を知るA」

バナナツヤオサゾウムシの分布地は、
・ インド
・ パキスタン
・ バングラディシュ
・ ミャンマー
・ ベトナム
・ タイ
・ マレーシア
・ インドネシア
・ フィリピン
・ 台湾

などの東南アジア一帯ですが、
沖縄には、もともと彼はいなかったのです。

沖縄では、1972年(昭和47年)、本土復帰の3年前ですから、
今から38年前の米軍統治下に置かれている1969年(昭和44年)に、
沖縄本島中部のバナナ園で発見されたのが最初なのです。

彼がどうやって、
沖縄に密入国したのかは分からないのですが、
 ・ 台湾などからバナナと共に侵入した
 ・ 東南アジアからのバナナ子株(根塊)持込みで、
   中に潜り込んでいるために消毒から逃れて侵入した
 ・ 米軍経由

などの密入国ルートがあるわけです。

ベトナムの南北統一を巡る対立に、
ソビエト連邦と中国の共産主義勢力と
アメリカの資本主義との代理戦争となったのが
ベトナム戦争ですが、
1960〜1975年の15年間の中で、
米軍統治下にある沖縄は、
ベトナムまで空路で3時間という至近距離のため、
 ・ 沖縄の嘉手納基地からB-52爆撃機が出撃
 ・ 米軍の毒ガスを沖縄で製造、
   沖縄市の知花弾薬庫から毒ガス漏れ事故(1969年)
 ・ 牧港補給基地からベトナム向け物資を山積みし、
   米軍輸送船で前線へ送り出した
 ・ 米軍基地雇用者も車両整備などの技術者が
   ベトナムに派遣させられた

など、
沖縄は前進補給基地となって翻弄されました。

バナナツヤオサゾウムシが沖縄で最初に発見されたのは、
1969年(昭和44年)という、ベトナム戦争の最中で、
 ・ ソンミ村虐殺事件が1968年
 ・ ホー・チ・ミンが亡くなり、
   米軍劣勢になったのが1969年
 ・ 米軍兵士による基地雇用者のひき逃げで、
   抗議した群衆にMPが発砲したことで、
   コザで反米運動が起こったのが1970年

という、この頃のことですし、
バナナの葉に巻きついて樹液を吸うバナナセセリという蛾も、
 「ベトナム戦争中の1971年に
    米軍の物資に紛れ込んで沖縄に移入した」

といわれているのですから、
バナナツヤオサゾウムシだって
米軍経由という可能性は相当高いのではないでしょうか。

熱帯果樹写真館ブログより.jpg
      熱帯果樹写真館ブログより引用

バナナツヤオサゾウムシの成虫の体色は、
褐色と黒の2TIPEがいて、
ゾウムシ特有の鼻がとがっていて、
体は扁平型で、光沢があるのですが、
さらに、特長は、
 ・ 成虫は周年発生が見られ、4〜6月が多く、
   幼虫・蛹は3〜6月に多く夏期にはほぼ産卵停止になる
 ・ 年4回くらいの世代を繰り返す
 ・ 幼虫の発生は、3月から増加し5月にピークに達する、
   6〜9月は減少し10月から増加する
 ・ 幼虫や蛹(さなぎ)はバナナの仮茎内に生息するので
   薬剤防除は困難
 ・ 防除対象は成虫に限定される
 ・ 仮茎内でさなぎ化〜羽化して成虫になる
 ・ 雌雄の判別は成虫の外部形態では判別出来ない
 ・ 株下部よりも株上部や仮茎と葉柄の隙間に加害が多く、
   仮茎の皮部分より芯への加害が多い
 ・ 成虫は仮茎と葉柄の隙間あたりや
   仮茎の表面が傷ついて多湿になった部位や
   幼虫の食入跡に生息していることが多い
 ・ 卵〜羽化までの発育速度は摂氏25度で最も速く、
   発育期間は40.6日で、
   摂氏28度での発育期間は43.3日となり、
   幼虫に発育遅延が見られることから、ゾウムシは暑さに弱い
 ・ バナナが結実するまでに、
   中央から上の部分の仮茎を食い荒し、
   収穫する前に仮茎をしおらせる
 ・ 成虫の防除適期は、成虫は見られても、
   幼虫、蛹(さなぎ)の発生の少ない7〜11月が狙い目

というのが、
県の農業試験場で報告されているのですが、
彼が沖縄に密入国したのは、まだ40年足らずで、
テントウムシやカマキリのように、
外を出歩くのなら、簡単に出逢えて、
生態研究もしやすいのですが、
彼はバナナの中に潜む、
“引きこもりオタク”のような生活習慣であるために、
幼虫や成体がなかなか捕獲されずに、
彼の生態自体が解明されていないのです。

そのため、彼の効率的防除が行なわれていないので、
農業試験場でも、
「彼を発見したら、仮茎や根塊は焼却処分にしてね」
という、
時代錯誤のような後手後手の処置に甘んじていて、
みすみす彼の繁栄を支援する結果となっているわけです。


「バナナツヤオサゾウムシが見つかったバナナ畑は
                 全滅するさ〜ね〜」

という
太陽が月の影に入るという単なる天文現象の“日食”を、
「神が天罰を与える」
式に、
祭壇に供物を捧げ、
ヤギやブタを生贄(いけにえ)にして
祈祷(きとう)するような前時代的発想ではなく、
「彼とどう共生できるのか」
を考えなければならないのです。

実際、彼が出没する私のミニバナナ園でも、
最近開花したバナナが5本、
収穫出来た果房が3つありますから、
「彼の発見=全滅」
でもないようです。

バナナツヤオサゾウムシは、
「特に島バナナに加害する」
といわれていますが、
まず、彼が何を嫌がるのかをテストしましたので、
それは次回にお知らせします。


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     アグリハウスで売られていたハイビスカス
posted by RIU at 00:12| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「敵を知る@」

沖縄のバナナ栽培での問題といえば、
何といっても、
「一に台風、二にゾウムシ、三にイチョウ(萎凋)病」
でしょう。

0520ゾウムシ.JPG

彼の本名は、
「バナナツヤオサゾウムシ」
(Odoiporus longicollis)
といって、
116科37万種という、
昆虫の3分の1を占める巨大グループの
コウチュウ目(甲虫目)に属しています。

このコウチュウ目(甲虫目)には、
カブトムシを始め、クワガタ,カミキリムシ,
ホタル、水生のゲンゴロウ等、
人気の高い種類も多く含まれているのですが、
バナナツヤオサゾウムシやバショウオサゾウムシ、
イモゾウムシなど
農産物Killerも混ざっているのです。もうやだ〜(悲しい顔)

コウチュウ(甲虫)の特徴は、
その名でも分かるように前翅が甲羅のように固くなっていて、
その下に柔らかい後翅を折りたたんで、
デリケートな部分を保護し、
完全変態で、幼虫はイモムシ型かウジ虫型をしていて、
蛹(さなぎ)になり、羽化して成虫になることです。

コウチュウ目(甲虫目)の中に
「オサゾウムシ科」
があり、
この中に、
 ・ バナナツヤオサゾウムシ
 ・ バショウオサゾウムシ
 ・ サトウキビコクゾウムシ
 ・ ヤシオオオサゾウムシ
 ・ バショウコクゾウムシ
 ・ シバオサゾウムシ
 ・ シロスジオサゾウムシ
 ・ ヨツボシヤシコクゾウムシ
 ・ カンショオサゾウムシ
 ・ ココクゾウムシ

が属しているのです。

甘しょ(サツマイモ)の重要害虫である「イモゾウムシ」は、
オサゾウムシ科ではなく、
「ゾウムシ科」
に、
同じく植物検疫法の規制を受ける「アリモドキゾウムシ」は、
「ミツギリゾウムシ科」
に属しているようです。

ということで、
バナナゾウムシには、
 ・ バナナツヤオサゾウムシ(クキゾウムシ)
 ・ バショウオサゾウムシ

の2種類がいるわけです。


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      自宅近所のハイビスカス
posted by RIU at 23:01| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月17日

バナナの“追熟”C

“追熟”という特性があるバナナなどの果実を
成熟した状態で収穫や出荷しようとすると、
これを商業的にコントロールするのは困難ですが、
“追熟”する前の段階で収穫したものは保存性に富むことで、
この段階で収穫すれば長距離輸送が可能なわけです。

そのため、フィリピンやエクアドル、台湾などの生産現場では、
追熟前に
 ・ 収穫
 ・ 集荷
 ・ 輸送

を行い、
通関後に成熟をスタートさせて食用にさせて
店頭に並べているわけですね。

輸入されるバナナが、「くん蒸」されていることは
ご存知だと思いますが、
これは日本国の植物防疫法に基づいて、
日本入港時に農水省が行う「植物検疫」という検査で、
輸入植物に国内農業に影響をおよぼす可能性がある
特定の病害虫や卵などが付着していないかを調べている
のです。

これは、バナナなどの果物はもちろん、
野菜、穀類、コーヒー生豆、紅茶(生葉)、苗木、
球根、切り花、木材などが対象になっています。

この「植物検疫」という検査で、
特定の病害虫(カイガラムシなど)や病気が発見された場合は、
輸入者は、その植物の
 ・ 廃棄
 ・ 返送
 ・ 消毒

のいずれかを選択することとなり、
輸入者のほとんどは、
当然のように「消毒」での持ち込みを選択し、
消毒の方法の1つに、「くん蒸」があるわけです。

くん蒸は、密閉された倉庫の中で
農薬(殺虫剤)をガス化して害虫を殺すもので、
くん蒸に使用される農薬には、
 ・ 臭化メチル         
   豆類、コーヒー生豆、クリなど
   内部まで浸透、24時間〜48時間
   ラット実験でも甲状腺への影響等が認められている
   毒性が強く、発ガン性が指摘されている

 ・ シアン化水素(青酸ガス) 
   バナナ、グレープフルーツなどの果物や生鮮野菜
   浸透せず揮発性が高いので、
   表面処理に有効で残留がない、といわれているが…

 ・ リン化アルミニウム
   5〜7日間
などがあり、
植物の種類と発見された害虫の種類によって使い分けられますが、
バナナは「シアン化水素(=青酸ガス)」を使い、
ほぼ100%がくん蒸処理されているわけです。

くん蒸を行うにあたっては、
 @ 十分な殺虫効果が得られること
 A 植物に障害が出ないこと
 B 食用とする場合は人間にとって害がないこと

を考慮した上で、
薬量と処理の時間が定められています。

昨年のオーナー様のバナナ画像.jpg
     昨年のバナナオーナー様の画像例

かんきつ類は防カビ剤の
 ・ イマザリル
 ・ オルトフェニルフェノール(OPP)
 ・ チアベンダゾール(TBZ)

などを塗ることで、
カビだらけになるのを防いでいるわけですね。

厚労労働省の検査官は、全国で300人足らずですし、
農水省の防疫検査官は全国で約800人いますが、
効率優先のコンピューター処理のために、
東京や神戸では1%も検査していない有り様で、
ほぼフリーパス状態のようですから、
今後も移入害虫が増えることでしょう。

昨年のオーナー様のバナナ画像2.jpg
     昨年のバナナオーナー様の画像例


「検疫」で思い出されるのは、首里高校事件です。

先週まで、高野連加盟校の特待生問題で
選手不在の大騒ぎになりましたが、
1958年(昭和33年)の夏の甲子園は第40回の記念大会として、
当時の日本の46都道府県代表と共に、
特別にアメリカ合衆国占領下にあった沖縄県の予選大会が開かれ、
そこで優勝した県立首里高校が
戦後初の沖縄代表として甲子園へ招かれたのでした。

当時米軍政府下にあった沖縄は、
車は右側通行でドルを使い、
パスポート(沖縄住民の場合は渡航証明書)と
予防接種検疫証明証を持って、
日本本土を行き来していた時代でした。

日本本土から船や飛行機で那覇港や那覇空港に着くと
パスポートの審査や税関、検疫の検査を受けなければならず、
琉球政府の検疫では
「外国の土は持ち込んではならない」
という規定がありました。

首里高校は大会1回戦で
福井県・敦賀高等学校に健闘むなしく3対0で完敗し、
船で沖縄に戻るのですが、
那覇港を目指して帰路の那覇沖で、
「球児たちが大事に持ち帰った甲子園の土は
 外国の土だから検疫法違反」

と言うことで検疫官に没収され、
那覇港に海中投棄されてしまったのです。

この事件を知って同情した日航スチュワーデスが
「石なら防疫法に引っかからない」
ということで、
甲子園球場周辺の海岸の石を拾い集めて桐の箱に入れて
首里高に寄贈されたのでした。

今から49年前の出来事ですが、
この事件から14年後の1972年(昭和47年)に、
沖縄は本土復帰になるわけです。


厚生労働省の「くん蒸の安全性」における見解では、
「残留農薬基準は、食品衛生法第7条第1項の規定に基づき、
 厚生大臣が公衆衛生の見地から定めるものであり、
 当該農薬の安全性等について食品衛生調査会における
 慎重かつ緻密な調査審議を経ているものであることから、
 残留農薬基準に合う輸入農産物については、
 人の健康を損なうおそれはないものと考えている」

というのですが…
070509ハイビスカス.JPG
       5月9日花野果村のハイビスカス
posted by RIU at 15:52| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの追熟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月15日

バナナの“追熟”B

バナナの果房の収穫時期は、人によって様々です。

私は、収穫後おおむね1週間で追熟出来るように、
出来る限り遅く採るように心がけていて、
果実の角の線がなくなり、
パンパンに膨らむ頃に収穫するのが私の主義なのですが、
バナナの果実にまだ線があり、
明らかに角ばっているうちに収穫してしまう人が実に多いのです。もうやだ〜(悲しい顔)

特に、市場にバナナを出してくる農家に早採りする傾向があるようで、
「お客様に最高のバナナを召し上がって戴きたい」
というより、
「すぐに黄色くならずに、売れるまで少しでも長く置いておきたい」
という換金優先の考え方がそうしているように思えるのです。もうやだ〜(悲しい顔)

070515 ボリビアバナナ.JPG

そういうわけで、
収穫するバナナの熟度もマチマチですから、
「追熟期間はどのくらいかexclamation&question
という質問には、
明確な一発回答が見当たらず、
さらに、
 ・ 気温
 ・ 湿度
 ・ 季節
 ・バナナの品種

なども関係しますから、
同じバナナの果房であっても、
これを段切りして
沖縄と北海道では、
追熟期間にも差が出てくるし、
追熟しても黄色くならない品種もありますから、
なかなか答えにくいわけです。

収穫したバナナの果実の追熟を早める方法として、
・ ポリ袋にバナナとリンゴを一緒に入れる
・ 日本酒や焼酎を、果軸の切り口やバナナ全体に霧吹きする

をする人もいます。

また追熟後、
新聞紙に包んで冷蔵庫(野菜室)に入れると、
バナナの果皮は少し黒くなりますが日持ちしますが、
追熟した完熟バナナを新聞紙に包まないで冷蔵庫に入れると、
バナナの果皮は真っ黒になりますから、
注意が必要です。


バナナは熱帯原産の果実ですから寒さに弱く
「13℃以下になると低温障害を受ける」
といわれ、
果皮の色がきれいな黄色にはならず、
少しくすんだ色になってしまいますから、
晩秋から初春にかけては寒冷地域でのバナナの追熟は
上手く行かないことがあるかもしれません。

そういえば先月(4月)中旬に、
札幌市の石川様にお送りしたボリビアバナナが、
追熟中に「しなびた」という連絡がありましたが、
これは、低温障害か、
バナナゾウムシ騒動の影響かもしれませんね。もうやだ〜(悲しい顔)


070515 ミニバナナ園.JPG
      今朝の自宅のミニバナナ園の様子
posted by RIU at 11:39| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの追熟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月14日

バナナの“追熟”A

沖縄産バナナを“追熟”させるには、
バナナの果実をヒモで吊るすのですが、
今日は、「吊るし方」について書きたいと思います。

「なぜ、吊るすのかexclamation&question
というと、
バナナを置いて追熟させると果実が軟らかくなることで、
バナナの接地面が圧迫されて傷むので吊るすわけです。

ヒモの結び方3−1.JPG

吊るすルールは特になく、
バナナの果軸にヒモをかけて鴨居などに直接、
あるいはSカンなどを利用して、
完熟するまで吊るすだけですが、
果実にヒモを巻くと果実が圧迫されて傷みますから
これだけは避けなければいけませんね。

果軸にヒモを巻く方法やヒモの種類などはまったく自由で、
吊るす場所やヒモの選定、結び方、つるし方などは、
それぞれの創作のセンスが表れるところです。

ただ、追熟させる場所は、日陰で行うことが大事です。

ヒモの結び方3−2.JPG

追熟には、
・ 温度
・ 湿度
・ バナナの果実の熟度
などが密接に関連しますが、
温度が高いと、熟成が一気に進んでしまうのです。

日々の追熟の変化を見なければいけませんから、
台所やリビングルームあたりが
適しているのかもしれませんね。

ヒモの結び方3−3.JPG

以上のように、
“追熟”でのヒモで吊るす方法では、
神経をつかうことはないわけです。


070513ハイビスカス.JPG
      近所のハイビスカス
posted by RIU at 09:32| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの追熟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月13日

バナナの“追熟”@

沖縄産バナナは、収穫する時は、まだ緑色の状態で、
“追熟”させて「完熟」させてから食べるのですが、
沖縄では当たり前の光景なので、
今までBLOGに“追熟”については
載せていなかったようですから、
今日は“追熟”についてご紹介したいと思います。

追熟(ついじゅく)というのは、
バナナだけではなく、
メロンやキウイフルーツ、洋ナシなどにも言えることですが、
「収穫後に一定期間置くことで、
  甘さを増したり果肉をやわらかくする処理」

のことをいうのです。

動けない植物が、
果実の果肉に糖分や脂肪を蓄積することで、
鳥やサルなどの動物が必要とする栄養素を提供して
エサにさせることで種を移動する“種子散布”という方法で、
自然界では、動物と植物が不思議な共生が出来ている
のですが、
果肉に糖分を蓄積する植物では、
@ 木成り完熟で糖分が甘みを感じる果実
A 収穫時には糖分がデンプンなどの状態で甘みを感じない果実
があって、
バナナなどのAの植物では、
果肉に充分な栄養素が蓄積して、種子も成熟している段階で、
果実の成熟がいったん休止し、
その後ある程度の時間を置いてから
デンプンを糖分に分解することで
果肉の軟化や
動物の誘引物質である芳香物質の生成などが起こるのです。

これは「後熟(こうじゅく=追熟)」という現象で、
種子散布動物に果実が一時に多量に供給されるのではなく、
時間をかけて熟した果実を提供したり、
成熟した果実を提供する時期を調節したりする、
頭脳的戦略が植物にあるわけです。

植物からすれば、種子散布動物は、
子孫繁栄のための配達要員でしかないわけですね。

後熟が起きる前の段階で収穫した緑色のバナナは、
糖分がないために果実には害虫がつきません。

「後熟(こうじゅく)」現象でデンプンが糖分に変化し、
熟れるほど、甘みが増大し、
果皮に黒い斑点が出来始めても、
「SUGER SPOT」というくらい甘くなってゆくわけです。


5月1日に収穫した台湾バナナの“追熟”画像をご覧下さい。

最初の果房全体画像を撮り忘れましたが、
全部で7段ありました。

これを段切りして、ヒモで吊るして“追熟”させます。

画像は7段のうち、上から2段目(17本)の果実です。

070502 台湾バナナ.JPG
      5月2日の台湾バナナ

070503台湾バナナ.JPG
  5月3日の台湾バナナ、うっすらと黄緑色がかってきました

070504台湾バナナ.JPG
  5月4日の台湾バナナ、少し黄色くなりかけています

070505台湾バナナ2−1.JPG
  5月5日の台湾バナナ、
     黄色くなってきましたが、まだ緑っぽいですね

070505台湾バナナ2−2.JPG
      5月5日の台湾バナナ

070506台湾バナナ5−1.JPG
    5月6日の台湾バナナ、まだ少し緑っぽいです

070506台湾バナナ5−2.JPG
    5月6日の台湾バナナ、反対側の画像です

070506台湾バナナ5−3.JPG
 5月6日の台湾バナナ、
 端を力を入れずに持ち上げると、軸の部分が自然に折れました

070506台湾バナナ5−4.JPG
 5月6日の台湾バナナ、
 これを上に持ち上げて軸から切り離します

070506台湾バナナ5−5.JPG
 5月6日の台湾バナナ、少し硬めでしたが、熟していましたexclamation
posted by RIU at 18:00| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの追熟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月07日

本土でバナナを鉢栽培される方に参考になる鉢植えバナナ

暖かくなって、
バナナ子株を希望される方が増えてきました。

私が絶賛するボリビアバナナや島バナナの子株は、
最近のゾウムシ騒動が安全宣言を出せるまでは
残念ながらお送り出来ないので、
現在譲渡可能な子株は、
 ・ マッサンバナナ
 ・ イスラエルバナナ

の2種類だけです。

本土でバナナ栽培に挑戦される方は、
 ・ 露地植え
 ・ 室内での鉢栽培
 ・ ハウス栽培

などの環境によっても違うのですが、
バナナは熱帯植物の草本で、
赤道をはさんで南北回帰線の内側が
バナナ栽培ゾーンですから、
本土は北回帰線をはるかに超えていて、
 ・ 日照不足
 ・ 温度不足
 ・ バナナの嫌いな寒さと越冬

という、
バナナにとっては過酷な環境での栽培になることを、
最初に覚悟しなければならないのです。

今日、南風原(はえばる)の丸大スーパーに行きましたが、
隣の園芸店にバナナの鉢が売られていましたので、
参考までにご覧下さい。

070507バナナの鉢栽培.jpg

園芸店のご主人によると、
バナナの品種は“島バナナ”で、
露地で開花させ、果房を付けてから
掘り返して鉢に入れたのだそうです。

070507バナナの鉢栽培3.jpg

そのためか、子株も1本仮茎の脇に出ていますね。

070507バナナの鉢栽培2.jpg

果房は栄養失調なのか、5段しか付けていませんでした。

070507バナナの鉢栽培4.jpg
しかも、価格は8,400円(税別)と、
沖縄にしてはやや高い設定になっていますし、
バナナの果実の大きさや
仮茎の高さや太さ、葉の形状などから判断すると、
三尺バナナっぽいようにも思えますが、
いかがでしょうかexclamation&question


本土でバナナを鉢栽培される方には、
・ 鉢は出来るだけ大きいものを選び、
  ドラム缶を半分に溶断したものでもOK
・ 土は、出来れば60リットルくらいは欲しい
・ 出来れば、鉢の底に「鉄骨枠+キャスター」で、
  簡単に移動できるようにして欲しい
・ 出来る限り日照を当てて欲しい

などをアドバイスしておきたいと思います。

私はバナナ博士ではないので、
完璧に答えられないと思いますが、
バナナを栽培する仲間(先輩)として、
どしどしご質問にお答えするつもりでいますから、
お気軽にお問合せ下さい。


「バナナのオーナー募集」
は、
しばらく中断にしていますが、
近日一時的に再開することになるかもしれません。

と、いっても
 ・ 私が借りていたバナナ園は
   私が移転することで昨年地主にお返しし、
   さらに、私の自宅併設のミニバナナ園は、
   ゾウムシ騒動中なので、
   除草剤や農薬を一切使用しない安全な栽培法の
   知人のバナナ園で、
 ・ 5月中旬〜8月中旬までの果房に限定
という具合で交渉中ですから、
まだ未確定なのですが。

ただ、“味”については、
沖縄で最高に美味しいと私は思っています。

まだ未確定ですが、
一応、お知らせまで。
   

posted by RIU at 23:48| 沖縄 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | ペールで栽培中のバナナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月06日

枯れ始めたボリビアバナナ子株を切断してみました

バナナゾウムシ騒動で、
疑心暗鬼になっているのか、
枯れる気配があると
「バナナゾウムシによる加害exclamation&question
という、
『人を見たら泥棒と思え』
状態に陥っているのですが、もうやだ〜(悲しい顔)
5月3日に収穫したボリビアバナナの
隣の子株(違う根塊)の成育が止まり、
先端が枯れてきたようなので、
070430子株5−1.JPG
バナナゾウムシ被害を疑い、
先端部分から外側の皮をはいでみても、よくわからないので
070430子株5−2.JPG
4月30日にこの子株の仮茎を包丁で切断し、
仮茎の中を調べてみたのです。もうやだ〜(悲しい顔)

070430子株5−4.JPG
      包丁で仮茎を切断

070430子株5−3.JPG
   切り取った仮茎を縦に裂いてもゾウムシはいなかった

070430子株5−5.JPG
仮茎先端部分の若葉の付け根あたりに、
ゾウムシに喰われたような虫喰い跡が見つかりましたから、
やはりゾウムシのせいで成育が止まり、
先端が枯れたように思えます。もうやだ〜(悲しい顔)

070502子株.JPG

5月2日になると、仮茎切断部分から、新芽が出ていました。

これは、この子株が
「開花〜果房をつけて終了」
という一連の“生態儀式”が済んでいないので、
新芽を出してきたものと思われますが、
これは特別な現象ではないようで、
他のバナナ園では
イスラエルバナナの子株を切断したところから
果房が出たものも見たことがあります。

5月3日になると、さらに新芽が大きくなっていました。

070503子株.JPG

バナナの生命力の強さを感じますね。

070507子株.JPG
5月5・6日は雨天のため、
5月7日(月曜)朝に撮影した画像ですが、
わずか4日間でこんなに成長していました。
posted by RIU at 23:20| 沖縄 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月05日

バナナゾウムシ出没中に、ボリビアバナナの収穫

自宅ミニバナナ園に3つあるバナナの果房の1つを
2日前に収穫しました。

070503収穫したボリビアバナナ.JPG

ミニバナナ園は、難敵バナナゾウムシが出没中ですが、
バナナの根塊や仮茎、葉の葉軸の根元あたりなど、
中に入り込んで外見では見えないために、
疑心暗鬼になりがちです。もうやだ〜(悲しい顔)

収穫したボリビアバナナにも、
バナナゾウムシが入り込んでいれば、
栄養分が充分に果房に行き渡らず、
前回のように追熟後しなびたような状態に
なるかもしれないのです。がく〜(落胆した顔)


収穫したボリビアバナナから4mほど離れたところに
これから花芽が出る大きな島バナナがあるのですが、
バナナゾウムシが入り込んでいる特有の黒い小さな穴が、
仮茎に空いていたので、仮茎の外側の、
役割の終わった枯れた葉をむしり取ってみました。

070503ゾウムシがいた島バナナ2−1.JPG

すると、仮茎の表面が
シロアリに喰われたように穴が開いていて、
その中に1匹のバナナゾウムシの成体を発見しました。もうやだ〜(悲しい顔)
(こんなところに居ると思わないので
 撮影準備もしていませんでしたもうやだ〜(悲しい顔)


捕獲しようとしているうちに、
誤って難敵バナナゾウムシを地面に落としてしまい、
行方を捜しましたが、逃亡されてしまったのです。もうやだ〜(悲しい顔)

070503ゾウムシがいた島バナナ2−2.JPG

そういうことで、
残りの2つの果房を無事に収穫させたいことと、
何らかのバナナゾウムシ対策をあみ出してから、
移転したいと思っているのです。

ただ、
 ・ 木酢液+島唐辛子
 ・ 木酢液+月桃
 ・ にがり

を希釈せずに混合し、
バナナゾウムシが入り込んでいる特有の黒い小さな穴の中と、
仮茎の先端部分にかけたことが効いたのか、
バナナ樹液が出ていたのが止まっていましたから
この作業は、バナナゾウムシが入り込む前に、
防除として行えば効果があるのかもしれません。

県の農業試験場でも
「ゾウムシ対策はお手上げで焼却しかないョ」
という始末ですから、
今は、仮説をたてながら、
検証実験を行うしか手立てがないのです。もうやだ〜(悲しい顔)

070504果軸の切断部分.JPG
   収穫翌日にノコギリで果房を切り落とした果軸です


070421ハイビスカス8.JPG
   4月21日に糸満市うまんちゅ市場の
       JAイベントで撮影したハイビスカス
posted by RIU at 23:13| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月03日

ナハバナナ園で買ったキングバナナと自宅のボリビアバナナの比較

先週の4月28日(土曜日)に、ナハバナナ園に伺い、
バナナ学講義を拝聴し、
帰りに飯塚社長絶賛のキングバナナを買わせて頂きました。

ちょうど、自宅に収穫後のボリビアバナナがあり、
形状や味などの比較をしてみることにしました。

070501キングとボリビア.JPG
   左側がボリビアバナナ、右側がキングバナナです

ボリビアバナナは、
私が好きなバナナの1つで、
 ・ 果実はやや大きい
 ・ ほど良い甘さ
 ・ ほど良い酸味
 ・ 充分なコク
が特長的で、
嗜好は各自違いますが、
私は島バナナよりボリビア種の方が好きです。

今回のボリビアバナナは、
自宅のバナナゾウムシ出没騒動中の
ミニバナナ園で収穫したものですから、
いつもの惚れ惚れするような
パンパンに膨れた出来とはほど遠く、
ややしぼんで小さくなっています。もうやだ〜(悲しい顔)

070428キングバナナ.JPG

キングバナナは、
ナハバナナ園飯塚社長絶賛のお奨めバナナで、
もちろんナハバナナ園で収穫されたものです。

070501キングとボリビア2.JPG
   左・ボリビア、右・キングをむいたところです

070501キングとボリビア3.JPG
   左・ボリビア、右・キングをカットしたところです
   キングがやや黄色っぽいですね

食感や味の比較では、
私自慢のボリビアバナナがパーフェクトな出来ではなく、
いつもより、やや個性が薄れているように感じました。

キングバナナは、初めて食べたのですが、
正直な感想は、
 ・ 甘さがイマイチ
 ・ 酸味もイマイチ
 ・ キメが細かく、ネチャッとした食感

で、
個人的には、期待はずれの★★くらいの評価でした。

バナナは、種類ごとにそれぞれ個性があって、
個人個人で嗜好が違いますから、
自分の好みのバナナを見つけることが、
より楽しみで美味しく食べられるのではないかと思います。

070428キングバナナの子株.JPG
  キングバナナの子株は3,000円/鉢らしいですが、
  他では絶対に入手不可能なことを考えると、
  安すぎると思います。
  「売約済み」でしたから、渡辺様のご予約でしょうかexclamation&question

070428アニボンバナナ.JPG
  マレーシアのアニボンバナナも売られていました
  試食もさせて戴きましたが、甘さや酸味がボケて
  やや特長がないバナナでした

070428島バナナ.JPG
  沖縄名物・島バナナも売られていました
  沖縄では「たかが島バナナ」ですが、
  ナハバナナ園は栽培環境にこだわっていますから、
  『されど島バナナ』なのです

posted by RIU at 09:19| 沖縄 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ナハバナナ園(豊見城市伊良波) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月02日

捕獲したバナナゾウムシの蛹(さなぎ)が孵化した!

4月19日 バナナの害虫を捕獲
4月24日 捕獲したバナナ害虫のその後
でご紹介した
ミノムシ状になっているバナナゾウムシの幼虫ですが、
070430バナナゾウムシの蛹6-1.JPG
   蛹(サナギ)はピクピクともがいていましたから、
            孵化が近かったのかもしれません
070430バナナゾウムシの蛹6-2.JPG
4月30日に蛹(さなぎ)状態に変化しているのを撮影し、
その翌日5月1日には、
知らないうちに孵化して成虫になっていました。

070430バナナゾウムシの蛹6-3.JPG
 左下が頭部で、尖っているのは鼻部分と思われます
070430バナナゾウムシの蛹6-5.JPG

070430バナナゾウムシの蛹6-6.JPG

070430バナナゾウムシの蛹6-4.JPG

残念ながら脱皮するところは見れなかったのですが、
まだ孵化直後らしく、
070501バナナゾウムシの抜け殻.JPG
   左下の細い抜け殻は、頭部の鼻部分と思われます

とても可愛くは見えませんが、
動きがヨチヨチ歩きのようです。

070501バナナゾウムシ6-1.JPG

5月3日に伊豆味でバナナ園を運営される渡辺様が
コーヒー圃場のボリビアバナナ子株を掘り出しに
我が家に来られますので、
参考のためにバナナゾウムシをお見せしてから、
昨日のテスト(サイト参照)で泡盛が効いたらしいので、
再度、主人の泡盛(瑞泉・青龍30度)で
テストしてみようと思います。

070501バナナゾウムシ6-2.JPG

昨日は、フェンネル(ハーブ)をゾウムシ監禁容器に入れて、
ゾウムシが嫌がるかどうかテストしたところ、
ゾウムシがフェンネルの葉の上に乗りましたので、
フェンネルにはゾウムシの忌避性がないことが判りました。もうやだ〜(悲しい顔)

070501バナナゾウムシ6-3.JPG

今までのバナナゾウムシ対策では、
沖縄では無防備・無策状態で、
「何とか私のバナナ園に来ないでほしい」
というだけの、
神や仏にすがる“祈祷(きとう)”手法しかなく、
いったんバナナゾウムシに侵入されると、
もう手の施しようもなく
「対処法がない」もうやだ〜(悲しい顔)
という、
ご臨終通告しかなかったのでした。もうやだ〜(悲しい顔)

070501バナナゾウムシ6-4.JPG

ゾウムシ駆除のために
「土壌殺菌」
をする方もいたようですが、
これは大事な益虫が死んでも肝心のゾウムシは死なず、
土壌が汚染されるので、
やるだけムダなようですね。もうやだ〜(悲しい顔)

070501バナナゾウムシ6-5.JPG

ナハバナナ園の飯塚社長によると、
「『6,000ボルトの電気ショック療法が効果的』
という人がいるが、バナナが電気で大丈夫なのかexclamation&question

と話されていました。

この方法は、
仮茎の根元と先端部分に電極を当て、
6,000ボルトを仮茎に瞬間通電させるという
荒唐無稽な荒手法ですが、
ゾウムシは仮茎だけに潜んでいるのなく、
バナナの葉軸や地中の根塊にも入り込んでいるわけですから、
葉軸や地中の根塊は電極間から外れていることになると、
通電でゾウムシが死ぬにしても、
全部が死んでいないことになると思うのですが、
どうでしょうかexclamation&question

また、電気がバナナの生長に与える影響も気になるところです。

かといって、
泡盛がゾウムシに効果があるといっても、
一般に焼酎は唐辛子や薬草を漬けて
300〜500倍に希釈して散布することがありますが、
焼酎ストレートを注射器に入れて、
バナナのあちこちにプスプスと刺したとすると、
それもバナナの生長に与える影響が気になりますし、
バナナの仮茎や葉軸は、木の年輪状に細胞が取り巻いていて、
ゾウムシがどこにいるのか外見では判りませんから、
注射器を適当にプスプスと刺しこんでも、
ニアミスで効果があるのかどうか心配でもあるわけです。

それに、バナナの果実が泡盛風味になっても困りますよね。
もうやだ〜(悲しい顔)

070501バナナゾウムシ6-6.JPG

それでも、
ゾウムシの対処法が確立出来ていない以上、
私なりに研究し、対策を構築しなければ、
一生“祈祷‘きとう)”から抜け出せなくなってしまうのでは、
もっと最悪なわけです。もうやだ〜(悲しい顔)

最近、
「ボリビアバナナの子株を欲しい」
という方が多いのですが、
先約の渡辺様がコーヒー圃場の子株を掘り出してしまうと、
あとは自宅庭に併設してあるミニバナナ園にしかないのですが、
バナナゾウムシがミニバナナ園に出没している以上、
申し訳ありませんが、安全が確認できる間は
しばらく譲渡することはできないのです。もうやだ〜(悲しい顔)


070422ハイビスカス8.JPG
    4月20日に糸満市うまんちゅ市場の
       JAイベントで撮影したハイビスカス
posted by RIU at 07:14| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月01日

バナナゾウムシには泡盛が効いた!

昨日捕獲したバナナゾウムシの成虫ですが、
容器に入れて、
ゾウムシが何を嫌がるのか
いろいろ実験をしてみました。

@ 島唐辛子入り木酢液+月桃入り木酢液+にがり
A ラッキョ酢

B フェンネル(ウイキョウ)漬け泡盛

@、Aは効果がみられませんでしたが、
Bは絶大な効果があり、
30〜40分で反転して痙攣(けいれん)状態になり、
約1時間後に死んでしまいました。

070430ゾウムシ2-1.JPG

昔は、よく「ゴキブリにはママレモン」といって、
合成洗剤やサラダ油、石鹸水をかけて
ゴキブリを殺していましたが、
これは
ゴキブリの体の表面は水をはじいて、
油になじむ性質を持っているので、
油になじみやすい合成洗剤や
サラダ油、石鹸水をゴキブリにかけると、
ゴキブリの体の表面にある気門(呼吸器)をふさいで
窒息死してしまうのですが、
今日の実験では、
ゾウムシの気道をふさぐような性質の液体ではありませんから、
焼酎が効果的といえるのではないかと思います。

070430ゾウムシ2-2.JPG

ただ、
木酢液やラッキョ酢との相乗効果も否定できませんので、
今後、ゾウムシを発見したときは、
 ・ フェンネル(ウイキョウ)を容器に入れて、
   ゾウムシが嫌がるかどうか?
 ・ 希釈しない泡盛だけで何分で死ぬか?
 ・ 希釈した泡盛で効果があるか?
 ・ 木酢液だけで放置
 ・ ラッキョ酢だけで放置

などを実験してみようと思います。


070422ハイビスカス7.JPG
    4月20日に糸満市うまんちゅ市場の
      JAイベントで撮影したハイビスカス
posted by RIU at 07:05| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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