2005年06月13日

沖縄名物「アフリカマイマイ」

050608アフリカマイマイ.jpg

1930年代に「食用」として、沖縄県に人為的に持ち込まれた、南アフリカ原産の大型食用カタツムリで、日本国内では沖縄にしかいません。

大きさは10cm前後と、その大きさもそうですが、庭や畑の地面の中から出てくるので、いつ見ても、そのグロテスクさには驚いてしまいます。
60年前の沖縄戦で養殖場から逃げ出し、爆発的に繁殖し現在に至っています。

沖縄本島では、3月〜11月が活動期です。
だいたい「ハブ」と同じですね。
沖縄本島における本種の寿命は4〜5年らしいです。

主な寄主植物は野菜類、腐敗した果実、家庭生ゴミなど極めて雑食性です。
産卵は、5〜11月にかけて数回行い、50〜150個の卵を枯れ葉の下や土中3〜5cmにかためて産みます。
今年は、沖縄で「カタツムリ(普通のデンデンムシ)が異常繁殖」していますが、それと関係があるのか、我が家の庭でも、カタツムリだけではなく、アフリカマイマイも大繁殖中で、もう100匹以上“処刑”しました。
産卵も発見しました。
処理にあわててしまい、撮影する余裕がありませんでしたが。
今から思うと、残念。

ある文献には、
「戦災で焦土の中に残るサツマイモを食べつくし、ソテツの実や茎にデンプンを求め、家畜皆無の状況で食脂の代用にモービル(エンジンオイル)をてんぷら油にして食べた時代にタンパク資源だけは豊富にあった……アフリカマイマイは沖縄住民を餓死から救った」
と記述されていました。

初めは食用として養殖されていた「アフリカマイマイ」が、沖縄戦の間に、いつしか養殖場の柵を破り、野性化していったわけです。

そして食糧難の時代には多くの人々を餓死から救い、最初は感謝されていましたが、同時に帰化種としてもたくましく生き延びて、今度は「害虫」として嫌われるようになってしまったわけです。

農作物を食い荒らすだけでなく、衛生上も問題で
「住血吸虫」や「広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)」という
寄生虫の中間宿主となることが知られています。ふらふら

手で触ることにより傷口や経口で「住血吸虫」の卵が体内に入り、寄生虫が脳などに達すると、死に至る可能性があるそうです。がく〜(落胆した顔)

「広東住血線虫」は、人間の口や傷口から侵入すると、身体の中で成長し、胃を破って、脳や脊髄に向かって行ってしまうらしいです。
脳までいくと、激しい頭痛や高熱が続き、死んでしまうこともあるそうです。

アフリカマイマイを見つけた小学生男子児童が、友だちに見せようと手の平に乗せて、皮膚から感染したこともあります。

また、2000年の夏には、この寄生虫が原因で、沖縄の7才の小学生女子児童が死亡した事故もあったようです。
この時期、琉球大学の学生も、町医者から「原因不明」で瀕死の状態から、大学病院で原因がわかり、一命を取り留めたことも、その学友から聞きました。

そんなこんなで、蔓延を防止するため「未発生地域への持ち出しは法律で規制」されています。
そのため、日本では沖縄にしかいないのです。

アメリカでも
「非常に強い繁殖力を持ち、植物を荒らすだけでなく、人間にとって髄膜炎の感染源ともなる」
ことを理由に、以前から輸入が禁止されている“嫌われ者”です。

原産国や戦前の沖縄では「食用」でも、『加熱調理』をしていたので問題がなかったようです。

「触るとオチンチンが腫れる」という迷信があるようですが、これって「ミミズ」にもそう言われていましたね。
効き目があるのでしょうか?
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posted by RIU at 08:25| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 果樹や農産物の病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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