2005年06月27日

沖縄といえば「月桃」!

050627月桃の花.jpg
050627月桃の葉.jpg

月 桃(ゲットウ)
学 名 Alpinia speciosa
科名  ショウガ科ハナミョウガ属
和 名 ゲットウ 
方言名:サンニン
主な産地 沖縄・九州南部・屋久島・小笠原・八丈島、台湾、インド

「月桃(ゲットウ)」は、沖縄で至るところで自生している多年草植物です。

「月桃」という美しい名前にふさわしく、4月末〜6月頃にかけて、
小さなランに似た美しい房状の白い花を咲かせ、
秋に赤い実がなります。

葉には独特の芳香があり、沖縄の人々の郷愁をさそいます。

「清明(シーミー)祭」
(旧暦の3月の吉日を選んで行われる祖先祭。一族が集まって墓参り、墓掃除をして祖先を尊ぶ墓の前で行うピクニックイベント)
の頃から咲き始めます。

沖縄では、方言で「サンニン」と呼ばれています。
「月桃(ゲットウ)」は、台湾語ですが、なぜか、そのまま根付いています。


ムーチー
・ この葉には「防虫」・「防腐」・「防カビ」・「消臭」・「抗菌」の作用があるので、
  沖縄では、「ムーチーの日」(旧暦12月8日)に
  餅(ムーチー)を包んで保存するのに使われる葉(カーサ)でよく知られています。
  これは5月の節句に笹の葉で餅を包む本土の習慣とよく似ています。

・ 各家庭では、サンニンの葉にもち粉をこねて、サンニンの葉で包んで蒸します。

・ サンニンの葉には、独特の香りがあり、
  出来上がったときの香りは、
  ほのかにサンニンの匂いがしてとても美味しいです。
  (独特の香りなので、沖縄人でも「嫌い」という人もたまにいますが)

・ 祖先崇拝の強い沖縄では、
  この葉に包んだ餅を仏前に供え、子供の健康を祈願します。
  また、子供の年齢数の餅を仏壇前や軒下につり下げる風習もあります。

・ ムーチーをつくる頃は、沖縄の一年の中で一番寒い時期です。
  この寒さを、方言で「ムーチービーサ(寒い)」といいます。


潜在力秘めた多才な薬草
・ 「防虫」・「防カビ」効果から、
  昔は各家庭で、畳の下にサンニンの葉を敷いたり、
  タンスの引き出しに入れたり、
  軒に吊るしたり、
  庭の境界線に植えてハブ除けにしたりしていました。

・ サンニンの実(種子)や根茎には、古くから漢方薬として、
  「健胃整腸」・「消化不良」・「嘔吐」・「下痢」・「虫下し」
  などに用いられています。

・ 実の主成分は精油分で、
  シネオール、アルピネチン、カルダモニン、ピネン、
  αーカリオフィレン、セスキテルペンアルコールなどを含んでいます。

・ 最近の研究では、
  活性酸素を除去するポリフェノールも多く含まれていることが明らかになり、
  生活習慣病の予防として薬品や化粧品、として、
  またお菓子、沖縄そば、線香などに練り込まれるほか、
  防虫効果としての抗菌作用から、内装材料や和紙(月桃紙)、
  消臭剤など幅広い分野への応用が進められています。

・ 最近の研究では血栓予防成分が含まれていることや、
  肌の若返りの作用があることも明らかにされています。

・ また、サンニンの葉や実から作ったお茶には鎮静効果もあり、
  なかなか眠れない夜など、温かい月桃茶を飲むと不思議とリラックスできます。

他にも、
・ サンニンが繁茂しているところには雑草が生えにくい。

・ サンニンの葉を体にこすりつけると虫に刺されにくい。

・ サンニンの葉で包んだムーチーは、1年くらい軒先に吊るしてもカビが発生しない。
  (ホントexclamation&question

・ すり傷にサンニンの汁を塗ると治りやすい。

・ タンスにサンニンの葉を入れて防虫剤の代わりにする 。

・ サンニンの葉のエキスでゴキブリなどの害虫を駆除する。

・ 実のつかないパパイヤの周囲にサンニンを植えたら実をつけた
など、スーパーマン的大活躍をしています。揺れるハート

ポリネシアの「ノニ」が万能薬なら、
沖縄の万能薬は「サンニン」ですねexclamation×2わーい(嬉しい顔)

将来的な可能性は、間違いなく「大」ですが、
現状では「今イチ」決定打がないのも、また事実です。もうやだ〜(悲しい顔)

「空港で、サンニンの葉っぱを1枚20円で売れば良いのに」と、いつも思っています。もうやだ〜(悲しい顔)

花言葉  「爽やかな愛」
       暑くて長い夏の前の、爽やかな時期に咲く、さりげなく、目立つ花なので、そう名づけられたのかもしれませんね。


沖縄の版画家として著名な、
また俳優の鹿賀 丈史(かが・たけし)に似ている?「名嘉睦稔(なか・ぼくねん)氏」が使う版画紙は、
「月桃紙」なのです。

ご存知ない方は、下記サイトをご覧下さい。
沖縄に関係する観光ガイドブック類では、たいてい出ていますよ。
     名嘉睦稔.com
     名嘉睦稔作品
     名嘉睦稔の世界展     

彼の版画は、ふるさと切手のデザインにもなっているのです。


沖縄の野菜や果樹、野草、薬用植物は、
「紫外線を多く浴びていること」や
「海のミネラル分を含む風」で、
活性酸素の働きをおさえる“抗酸化作用”が高いことや
ポリフェノール含有量が多いことが分かってきました。

これらを日常的に摂取している沖縄の人々は、無意識のうちに生活習慣病を予防している事になるわけです。
それが、ひところの「長寿」の要因かもしれません。

posted by RIU at 19:41| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄といえば「花」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/4672617

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。