2005年09月16日

沖縄といえば「タチアワユキセンダングサ」!

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沖縄の農地や休耕地だけでなく、
道路脇、駐車場、庭などいたる所で見かける、
「沖縄の雑草の王者」
です。

「白い泡雪を連想させる可憐な花」から、
「立泡雪栴檀草(たちあわゆきせんだんぐさ)」
という名前が付いています。

種子には細長く先に小さなトゲがあって、
これが衣服に付着する(=刺さる)ので、
沖縄では「サシグサ」と言われています。

・ 分類:キク科
・ 学名:Bidens pilosa
・ 和名:タチアワユキセンダングサ
(立泡雪栴檀草:センダングサ属)
・ 分布:本州、沖縄、四国、九州
・ 花期:3〜11月
・ 高さ:約30cm〜1mまで
・ 原産地:北米
・ 沖縄では「この葉を生で噛むと腹痛が治る」という言い伝えがあるようです。

沖縄で「サシグサ」と呼んでいるものには,
・ 「タチアワユキセンダングサ」の他に
・ 「シロバナセンダングサ」
・ 「ハイアワユキセンダングサ」
があり、いずれも北米原産で,
この3種の区別はなかなか難しいですが、
何と言っても「タチアワユキセンダングサ」が王者です。

周年花を咲かせ,蜜の質も良いことから,
沖縄の養蜂家にとっては貴重な蜜源植物でもあります。

新芽の柔らかな葉は野菜として食用にもなるらしいですが、
実際「食べた」というのは聞いたことがありません。

また、「サシグサ」は、ヤギ、ウサギ、アヒル、ニワトリ等の
“青草エサ”でもありますし、
「害草」として剪定ハサミでカットすれば「緑肥」になりますから、
一概に嫌われるだけでもないんですよね。

「雑草」は、生えてほしくない草で、
“害草”のように見えてしまいがちですが、
そもそも「雑草」とは、
まだ人間にとって有益性が発見されていない草の総称なんですよね。

有益性が発見されたとたんに、ランクが上がって
“薬草”とか“ハーブ”という称号が付いて重宝されるようになります。


新しい研究として、「タチアワユキセンダングサ」の成分から、
・ 解熱
・ 解毒
・ 利尿
・ 消腫
・ 鎮痛
などの「漢方薬」としての用途だけではなく、
例えば「明治薬大」が天然薬物研究として、
・ がん予防効果
・ 抗アレルギー効果
・ 抗酸化作用効果
のスクーリングをしているようですし、
琉球大学でも用途研究や製品開発を研究しているようです。


東京の「武蔵野免疫研究所」では、
フライボン、タンニンという成分によって
・ アトピー性皮膚炎
・ 糖尿病
・ 動脈硬化
・ 血流改善
などの効果を確認し、商品化を進めているようです。

宮古島では、その栽培圃場として
平成15年4月に城辺町に加工工場を設立し、
「タチアワユキセンダングサ」での村おこしを目論んでいるようですが、
果たしてどうなるでしょうかexclamation&question

この加工場を管理・運営する「かぎすま宮古」が
契約農家から原料を買い入れ、
これを加工、乾燥させて武蔵野免疫研究所へ出荷。

「タチアワユキセンダングサ」は武蔵野免疫研究所で商品化され、
健康食品業界や医療関係、美容業界などに販売される、という図式です。

契約農家戸数は約20戸で、
栽培面積は500アール(=1万5千坪)を目指し、
年間生産量は96トン、加工乾燥物は12トンに設定しているようです。

「タチアワユキセンダングサ」の買値はキロ単価150円で設定し、
1年に3回の収穫が可能で、
年間10アール(=300坪)当たり(反収)30〜40万円を
試算しているようです。

10アールで40万円とすると、
坪あたり1333円という計算になります。

農家の坪当たりの年間出荷価格を考えると、
坪あたり2千円を切ると、
「もうやらないほうが良い」
とも言われています。

一般に果菜類は坪3〜4千円くらいです。

宮古島はマンゴーの名産地ですが、マンゴーは坪7千円前後です。

「じゃあ、マンゴーをやれば?」
と言っても、マンゴーは放任では出来ないのでハウスが必要ですし、
剪定や袋詰め、病害虫駆除の農薬散布などの手間がかかるんですよね。

ちなみに、さとうきびは坪あたり500〜800円なんですよ。

さとうきびは広大な面積を機械化・省力化すれば収益性が良いのですが、
沖縄農家の平均農地は約3千坪ですから、
この面積でさとうきびをやると、
経費込みで年間約240万円の出荷にしかなりません。

「じゃあ、なぜやるの?」
ということになりますが、はっきり言うと『楽だから』なんです。

春・秋の収穫は大変な重労働になりますが、
それ以外はほとんど放任でも大丈夫なので、
「休耕地にするなら、キビでもやるか」
ということになっている人が多いはずですよ。

4〜5年前、本島南部の豊見城市で、
「月桃」の契約栽培、収穫後全量買取り、
買い取った組合が製品化するという、
今回とよく似たパターンがありました。

その時は、製品化と販売が思うように進まないことから、
農家から買取ができなくなり、事業が頓挫し、訴訟になりました。

沖縄ではこういうケースが多いので、その点が気になります。


琉球大学医学部では、
花粉症対策として効果が期待される抗アレルギー作用について
臨床試験をしていて、
スギ花粉症患者の7割近くの症状が改善し、
医師が診断しても約6割の患者が良くなったという結果を得ているようですし、
今後の研究によっては、
特定保健用食品やアトピー性皮膚炎などに効果のある抗炎症作用を
生かした化粧品開発などの可能性もあるようですから、
成功を期待したいところです。
posted by RIU at 08:42| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄といえば「花」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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