2005年10月18日

沖縄といえば「ローゼル」!

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ローゼルの栽培は近年沖縄県内各地で見られるようになりました。
秋に入り、地元市場にもローゼルが出始めました。
那覇空港2階のお土産店では、
地元価格の3倍以上の暴利で売られています。

ハイビスカス属ですが、トロピカル色のハイビスカスではなく、
同属の「ローゼル」という
別の植物(アジア、アフリカの熱帯地方に自生する一年草の低木)で、
オクラやケナフの仲間なんです。

画像の下から3番目はローゼルの花ですが、
下から2番目はオクラの花、
一番下の花は、ケナフの花です。
見た目は何となく似ているでしょう。

ハイビスカス属なので、
誤って“ハイビスカスティー”として売られていることが多いです。

ローゼルの種類は改良による交配種や変種が研究開発され、
現在では100〜150種類と言われています。

原産地が熱帯地方のため高温の気候を好みます。


アオイ科ハイビスカス属(芙蓉属)
学名:Hibiscus sabkariffa

和名:ロゼリソウ

英名:roselle, sozella, red sorrel
ローズ(バラの花)からネーミングされています

原産:アフリカ

生食:若葉をサラダにして

煮食:カレーの材料や各種煮物、炒め物など

飲料:健康飲料としてハーブティーやジュースは世界中で飲まれています。
ハーブティーは乾燥させた果実にお湯を注いで楽しみます。
天然の酸味成分や豊富なミネラル類が体の新陳代謝を高め、
スポーツによる肉体疲労や仕事などによる
眼精疲労の回復に有効と言われます。
マラソンで有名なエチオピアのアベベ選手は
栄養補給ドリンクとして、
ローゼルのハーブティーを利用していたそうです。
ローゼルは、赤ワインのような色合いで爽やかな酸味の
ハーブティーとして、人気の高いティーですが、
そのままでは酸味だけで味がないので、
砂糖を加えることで、甘酸っぱくなります。
台湾では「洛神茶(ロクシンティー)」がローズティーのことです。
タイの王室では国賓をもてなすための飲み物として
ローゼルティーが選ばれています

食品:ジャムやゼリー
リンゴ酸が多いのでリンゴと合います
ブラジルの日系人は酸味のあるローゼルティーを
梅干代わりに飲んで,「草梅」と呼んでいるようです。
種子から油を採ることもできます

有効成分:アントシアニン系色素、リンゴ酸、クエン酸、アミノ酸、
ビタミンB・C、鉄、カリウム、カルシウム、マグネシウム

効用:
赤紫のガクには特にアントシアニン成分(赤い色素)が多く、
・ 運動疲れ
・ パソコンの疲れ目
・ 二日酔い覚まし
・ 夏バテ防止・疲労回復
・ 煙草の吸い過ぎ食べ過ぎ
・ 便秘
・ ダイエット効果
・ 美肌効果
・ 利尿効果(強アルカリ性のため)
・ 活性酸素の生成を抑制する効果
・ 血液を浄化する効果

環境:ケナフと同じようにCO2削減に一役、地球温暖化に二役も

繊維:茎は強靭な繊維質で布地にも利用

紙: 釜野方式による紙すきで簡単に葉書類が作れます。学校教材に最適

工芸:クラフト(手芸・工芸品)作り

染料:染め物の歴史は古いようです

医療:血圧を一定に保ってくれる効果があり、高血圧の人の血圧を下げて,
低血圧の人の血圧はそのまま維持することで、
ドイツでは医薬品として研究中です

主要生産国:タイ産は品質が良いとされ、
ドイツやアメリカ向けの輸出が増え、
世界最大の生産国と言われています

着色:天然着色剤として有名です

添加:自然食品添加物(パンや麺類)として使われることが増えてきました

種油:古くは灯火用に使われていました

飼料:種油を絞った後の粕

肥料:堆肥(自然醗酵による有機肥料)

炭: 活性炭・土壌改良炭


ローゼルの花は、一日花ですので、夕方には萎んでしまいます。

ローゼルは、開花後、花びらが落ち、
がく片が赤く膨らんで、約1ヶ月で熟します。

その赤いがくを乾燥させたものを、利用します。

この赤い色素成分はアントシアニンですから、
1ヶ月以上太陽の下に置いておきますと,色が褪めてしまいます。


沖縄での取組み
沖縄の“長寿伝説”は崩れ、食文化は乱れているのですが、
沖縄の亜熱帯気候で栽培可能の「伝承薬草ハーブ類」が
本土で評価されていることもあって、
・ 予防医学的な役目も果たす食文化を全国へ発信し
・ エコツーリズムから発見する各地の香りの世界を楽しみ
・ 芳香療法・園芸療法を学び
・ ハーブが持つ無限な楽しみを得る情報基地として
という、取組みが出てきました。

ローゼルの栽培については、
発芽温度が高くて、寒さに弱いので
沖縄・小笠原が露地栽培の北限と言えます。

草丈の高さが2m近くになり、
真っ赤な花(胞・萼)は沖縄の暑さがさらに赤さを加速させます。

ローゼルは茎・根から花まで利用できます。

ローゼルはフレッシュ(生)とドライ(乾燥)どちらでも
利用方法がありますが、
ドライにすると長持ちし加工がしやすくなります。

ローゼルは一反当たりの収穫量も多く、
商品の多様化も望めるハーブとして注目されつつあります。

1本のローゼルを重量比で分けると、
根・茎・葉・胞が約2500gあり、
これを根・茎・葉に分けると約1600g、
胞・萼(種を含む)の部分は約900gありました。
(実際には、次から次に開花するので、もっと多く収穫できます)

(胞・がく)と中の(種)との重量比は約7:3であり、
(胞・がく)は約6〜7g、
(胞・がく)を乾燥させると重量は約1/10に減ります。

中には30個の種が入っており重量は約1gです。

この種から油を抽出することができます。

ひまわり油等と比較すると、かなり低い抽出率ですが、
油はごま油に似た香りがします。

ローゼルでかなり手間取るのは実(胞)の収穫と種の摘出で、
この収穫装置と種とり機械装置を開発すればかなりコストダウンが図れ、
多くの商品開発が可能となりそうです。

ローゼルは
・ 連作ができない
・ 風(台風)に弱い
・ 油虫が付きやすい
等の問題がありますが、施設型栽培による解決策等があり、
沖縄での栽培化は複合的栽培の1つとして可能性があると思えます。

posted by RIU at 23:17| 沖縄 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 沖縄といえば「花」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
連作ができない理由はどのようなことでしょうか。
一反当たりの収穫量はどの程度でしょうか
一反当たりの植栽本数は何本が標準でしょうか

教えてください
Posted by 外山 幸雄 at 2015年06月20日 23:06
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