2008年01月31日

越冬を企てるバナナツヤオサゾウムシを発見!A

国頭村与那に移転が決まったというのに、
我が家のミニバナナ園では、
またまたバナナKILLERのバナナツヤオサゾウムシを
大量に発見しましたexclamationもうやだ〜(悲しい顔)

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 もぐって逃走を図るバナナゾウムシ

「バナナツヤオサゾウムシって、いったい何者exclamation&question
という方は、
以下をご覧下さい。
 ・バナナツヤオサゾウムシとの悪戦苦闘「敵を知る」@
 ・バナナツヤオサゾウムシとの悪戦苦闘「敵を知る」A
 ・越冬を企てるバナナゾウムシの幼虫を発見!
 ・「カテゴリ」の中の上から7番目の「バナナの病害虫」

ということで、
ハブのように冬場は動きが鈍くなるどころか、
東南アジアが故郷のくせに、彼らは暑さに弱いようで、
夏場は減少するので、今頃彼らを発見できても、
それはむしろ当然のことなのです。

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  黄色っぽい薄茶色の新種を発見!

彼らが厄介なのは、
バナナの外側に付く虫ではなく、
内部にもぐり込んでいるために、
発見しにくいだけでなく薬剤防除がしにくく、
また何が効くのかもよくわかってないところにあります。もうやだ〜(悲しい顔)

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  コイツも薄茶色っぽい!

1年半も育てて、ようやく収穫を迎える直前に、
それまで順調に成育したバナナが、
突如動きがなんだか止まったと思うと、
果房がしぼんできたり、
仮茎や葉が枯れ始めてきたり、
仮茎が倒壊しかかったり、
とにかく収穫後に悪さをするならいいけど、
「収穫前、それもたいてい収穫直前に被害に遭う」
という、
バナナ生産者にとっては、
とても腹立たしく憎たらしい害虫でもあるのです。もうやだ〜(悲しい顔)

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 首が取れて「お前はもう死んでいる」の北斗の拳状態?

昨日も、ミニバナナ園で作業中に、
スピリチャルな予感がして、
昨秋のボリビアバナナの仮茎の
真っ黒になった残骸の中を調べてみると、
「見つけたexclamationまたいたexclamationこっちにもいるかも、やっぱりいたもうやだ〜(悲しい顔)
という繰り返しで、
総勢12匹を一網打尽にしたわけです。

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 バナナゾウムシの死刑囚たち

今回の新たな発見は、
彼らが茶色と黒色の2タイプ以外に、
薄茶色のタイプを捕まえたことです。

「茶色になる前の子供じゃないの?」
ということなら、
「じゃあ、黒になる前にグレーもいるはずさ」
ってことになるのかもしれませんが、
彼らの生態自体が解明されていない現状では
はっきりわからないわけです。

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 死刑執行前のバナナゾウムシたち

「柑橘類の皮や種の泡盛漬けエキスが効果がある」span>
ことはわかったのですが、
しばらく移転準備で余裕がないので、
移転完了したころに、
 ・ インドセンダン(ニーム)
 ・ アルカロイド

などで、実験してみようと考えています。

彼らも決して無敵ではなく、
何らかの弱点があるはずですが、
私たちがそれに気づかないだけなのです。

2007年12月17日

越冬を企てるバナナツヤオサゾウムシの幼虫を発見!

私の自宅のミニバナナ園で、
秋に収穫したボリビアバナナの仮茎をノコギリで切り倒して、
園内に放置していたのですが、
どうもイヤな予感がして、
仮茎の中を調べてみることにしました。

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 中央の黒い穴は、彼らが巣食った忌まわしい跡です

仮茎は年輪状になっていますから、
切れ目に親指を入れると、
簡単に層ごとに引き裂くことが出来るのですが、
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1枚目をはがしただけで、
バナナツヤオサゾウムシの幼虫が発見出来ましたexclamation

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「これだけでカブトムシとかの幼虫ではないと、
 どうして判るのさexclamation&question

という質問に、
テレビ朝日の「京都地検の女」の主人公・鶴丸あやだったら
「これ、主婦の勘ひらめき
というのでしょうが、
私は今年の4月に幼虫を捕獲し、
それをゾウムシに孵化(ふか)させたことがあるので、
この幼虫がゾウムシだと判るのです。

沖縄でのバナナ栽培での3大リスクは、
 @ 台風
 A 病害虫
 B ドロボー

ですが、
「病害虫」のほとんどが、
このバナナツヤオサゾウムシによるものです。

バナナ農家では、
「ゾウムシが出たら、
 たちまち全部に広がって全滅してしまうさ〜もうやだ〜(悲しい顔)

という迷信を信じている人が多いのですが、
沖縄で最初に発見されたのは1969年のことで、
まだ40年も経っていませんし、
このゾウムシの原産地は東南アジア
ですから、  
もし、ホントに
「このゾウムシが出たら終わり」
なら、
東南アジアのバナナは、
とっくの昔に壊滅しているはずさ〜ね〜。

そう考えると、
マンガで額にスダレが出来る深刻な顔がく〜(落胆した顔)をしなくても
「なんとか、なるさ〜ね〜」
と構えていた方が良いのです、
私は
「バナナ栽培では、
  こんな病害虫とも共生しなければならない」

と考えています。

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  2匹目発見exclamation

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  3匹目発見exclamation

と、いううちに、
この仮茎からは3匹も幼虫が発見されました。



春に捕獲した成虫に、
柑橘系を漬けた泡盛が効くことは確認済みですから、
今日捕獲した幼虫は即刻極刑として、
タイワンシロガシラやスズメのエサになるように
トタン屋根の上に放り投げておきました。

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 極刑のゾウムシ3兄弟

倒壊させた仮茎は、
放置して土に返すにしても、
ゾウムシ幼虫の仮宿になって、
成虫になってから、
大事なバナナ果房が生育する頃に引越しされてくると、
バナナ果房に充分樹液が回らないうちに
バナナは枯れ出しますから、
役割の終わった仮茎は
「バナナ紙」作りをした方が良いかもしれませんね。
posted by RIU at 16:07| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月28日

台風で倒壊したバナナからバナナゾウムシを捜索、逮捕!

7月13日(金曜)に沖縄本島に襲来した台風4号台風の被災で
倒壊したバナナ2本の根塊は
台風台風通過後12日後に掘り起こして他に移植したのですが、
コーヒーのテスト圃場の補修を最優先にしていることもあって、
仮茎は8月3日になってから、
ようやく切断作業に入りました。

0803倒壊部分.JPG
  台風台風で倒壊部分は、乾燥気味ですが、
           ゾウムシ大被害の痕跡が…


0803切断部分.JPG
  ノコギリで切断した仮茎にも、ゾウムシの痕跡が…

というように、
バナナゾウムシ特有の黒い出入り口があちこちにあることで、
まだゾウムシたちが仮茎の中に潜んでいる可能性を信じて、
仮茎の中を捜索することにしました。

仮茎の年輪のような層を丹念にはがしてゆくと…
0803ゾウムシの捜索.JPG
      ゾウムシの捜索中

0803ミミズ.JPG
      ミミズ発見exclamation

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      ナメクジ発見exclamation

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      ゾウムシ発見exclamation

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      またまたゾウムシ発見exclamation

0803逃走を図るゾウムシ.JPG
必死に逃亡を図るゾウムシexclamation

0803捕獲したバナナゾウムシ.JPG
      捕獲した12匹のバナナ倒壊ゲリラexclamation

倒壊した2本のバナナは、
果房がまだ成育途上でしたから、
残念ながらオジャンでしたが、
他の倒壊バナナは、
ラッキーなことに仮茎が鉄のアングルに引っ掛かり、
倒れ掛かる状態でありながら
果房は完熟を迎えることが出来、
無事に収穫出来ました。
0803倒壊したバナナの完熟果房.JPG

倒壊した2本のバナナも、
大量捕獲のバナナゾウムシを見ていると、
「2本のバナナは、もともとゾウムシ被害に遭っていたので、
台風台風の被災を受けて倒れた」

のかもしれませんね。

posted by RIU at 16:05| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月11日

バナナの害虫・バナナセセリ

太平洋戦争後、アメリカに占領されていた沖縄は
1972年(昭和47年)5月15日に
日本領として返還されましたが、
この前年の1971年(昭和46年)6月、
沖縄本島中部西海岸の北谷(ちゃたん)謝苅(じゃーがる)で、
バナナの害虫「バナナセセリ」が沖縄で初めて発見され、
3年後には県下全域に広がってしまいました。

バナナセセリ1.JPG

謝苅(じゃーがる)という場所で発見されたことで、
「ジャーガルバナナセセリ」
ともいわれているようです。

現在の北谷(ちゃたん)町は、
国際色豊かな若者の観光スポットとなっていますが、
ここは、1972年の復帰前までは、
米海兵隊の「ハンビー飛行場」で、
ヘリコプター部隊を中心とする米軍基地でしたから、
「ベトナム戦争中に、米軍物資にまぎれて、
インドシナ半島から沖縄(北谷・ハンビー飛行場)に
持ち込まれた」

と考えるのが自然でしょう。

バナナセセリ2.JPG

1972年の復帰から3年前の1969年(昭和44年)に、
沖縄本島中部のバナナ園で発見された
「バナナツヤオサゾウムシ」
も、
それまで沖縄には生息していなかったのですから、
これも米軍による移入・帰化種ですし、
復帰前にはやんばる(国頭村・東村)の米軍演習場に
米軍が「枯葉剤」を投与したことが明らかにされましたし(実験?)、
米軍はまったくロクなことをしてくれません。


バナナセセリ3.JPG

バナナセセリの成虫は、姿が蛾に似て茶色で、
複眼が赤いのが特長なのですが、
夕方のうす暗い頃に活動しますから、
残念ながら成虫の画像は撮れていないのですが、
バナナの葉を、葉巻のようにクルクルと巻いて、
その中を棲みかとする幼虫を、
私のミニバナナ園で発見しましたので、
ご紹介しておきます。

バナナセセリ4.JPG

バナナセセリやバナナツヤオサゾウムシは、
特に「島バナナ」が大好きなようですが、
バナナセセリは食用バナナだけでなく、
芭蕉(バショウ)にもつくようです。

バナナセセリ5.JPG

バナナセセリの幼虫が、
バナナの葉に葉巻状に巻くことで、
居場所がわかるのですが、
・ この幼虫の前後に何を食べて、どこにいるのか?
・ この幼虫は、バナナの葉を食べるのか?

は、よくわかりませんが、
益虫ではなさそうですから、
「害虫」にしておきました。もうやだ〜(悲しい顔)

バナナセセリ6.JPG

posted by RIU at 17:27| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月11日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「柑橘系の実験」A

コーヒー圃場の大移転計画で忙しく、
2週間ほどブログを休刊してしまいました。

ミニバナナ園は、ゾウムシ騒動が解決したわけではなく、
時々数体を捕獲しては、
何が効くかというテストを繰り返しています。

農業試験場のデータによると、
ゾウムシは、5〜6月をピークに、
夏場は急激に減るらしいので、
早く個体のテストで効果を上げたいところです。

「柑橘系を嫌がるなら、
 いっそのこと柑橘系の皮をバナナの葉軸に置いたらどうか」

という、幼稚な
“素朴な発想”
で、
沖縄に移住された渡辺臣様から戴いたミカンの皮を
葉軸に置いてみているのですが、
ミカンの皮を葉軸に置く.JPG
その後、ゾウムシ捜索の基準となる
バナナ樹液をなかなか見かけなくなりましたから、
少しは効果があるような気がするのですが、
どうでしょうか。


0421ハイビスカス2.JPG
      近所のハイビスカス
posted by RIU at 16:24| 沖縄 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月24日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「ゾウムシの捜索@」

ゾウムシがバナナに入り込んでいるかどうかは、
完璧ではありませんが、
外見を観察することで、
何となく識別出来るようになってきました。

彼らはバナナに入り込んで、卵を産みつけ、
それが孵化(ふか)して幼虫になると、
仮茎や葉軸を縦方向に貪欲に加害するのですが、
そのために、
バナナの樹液が外に漏れ出してくるようですから、
バナナの仮茎の半分から上、
葉軸の付け根付近の外見の特長として、
 ・ クギを引き抜いたような黒い穴
 ・ ドロドロとした透明の樹液

が見つかれば、
そのバナナには彼らが潜伏している可能性が極めて高い、
ということが判ってきました。

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それが判れば、
 ・ 立ち枯れしそうな元気のないバナナ
 ・ 開花後、成育がなかなか進まない果房

も、捜索ポイントに入りますし、
ゾウムシの成虫はジメジメしたところが好きなので、
健康そうなバナナであっても、
バナナ上部の役目が終わって枯れた葉を下に引いて、
樹液や穴を探すとかのチェックも
容易に出来るようになります。

3月19日に移植した大きなボリビアバナナは、
GWの連休中に、ついに立ち枯れてしまいました。もうやだ〜(悲しい顔)


コーヒー事業で応募したビジネスプランコンテストの
フジサンケイ女性起業家支援プロジェクトで
沖縄地域賞を戴いたことで

話下手の私に講演の依頼があり、
断わりきれずに、5月11日当日に、
原稿棒読み講演を行ったのですが

そんなこんなで立ち枯れたバナナも切り倒せずにいたのです。

その後、
「ゾウムシが嫌いなものを調べる実験」
を思い立ったことで、
ゾウムシの幼虫・蛹(さなぎ)・成虫を捕獲するために
ミニバナナ園の大捜索を始めたのでした。

0523-9a.JPG

立ち枯れたバナナは、
ゾウムシに相当な加害をされたようで、
無残に穴だらけになっていました。もうやだ〜(悲しい顔)

0523-9b.JPG

ゾウムシだって、元気なバナナに棲みたいでしょうから、
さんざん食いつくしたバナナには、
もう用がないらしく、ノコギリでいくら切り刻んでも
彼らを発見できませんでした。

0523-9c.JPG

正確には、
仮茎の中に成虫が1匹いたのですが、
ノコギリで仮茎を横から切っているときに、
偶然、逃げ遅れた彼を切り裂いてしまったのでした。

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このバナナを食いつくした成虫たちは、
産卵などのために他のバナナに移動したり、
風で吹き飛ばされて、
近所のバナナに棲みついたりしたのでしょう。

0523-9e.JPG

ノストラダムスの世紀末大予言だって
デタラメだったのですから、
「ゾウムシが出没中」
といっても、
すぐに“全滅”をイメージして、
悲観することはないのです。


ゾウムシに加害されているミニバナナ園でも、
続々とバナナが開花しています。

0523-10a.JPG

0523-10b.JPG

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しかし、ゾウムシに加害されたバナナは、
果房が充分に成熟出来ません。

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このボリビアバナナもゾウムシの加害で、
果房の成長が途中で止まり、
収穫して果軸を切ると、
こんなところまで加害されていたのです。

現時点では、ゾウムシ対策は出来ていませんが、
ゾウムシの分布地である東南アジアでは
バナナが全滅していませんから、
ゾウムシが大増殖出来ない“何か”理由があると思うのです。
それは、いったい何でしょうかexclamation&question


0523ハイビスカス.JPG
       近所のハイビスカス
posted by RIU at 11:39| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月23日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「ゾウムシが嫌うものを調べる@」

連休中の5月1日に、
「ゾウムシに泡盛が効く」
ことが偶然判りましたが、
その後、ゾウムシの成虫捕獲がなかなか出来ずにいました。


0520ゾウムシ発見1.JPG

5月20日(日曜)に久々に成虫2匹を捕獲出来ましたので、
早速、
「泡盛がホントに効くのかexclamation&question
再テストを行いました。

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アルコール分30度の主人の泡盛を、
希釈せずに、
ゾウムシを1匹ずつ入れた容器2個に入れたのですが、
不思議なことに3時間経っても、2匹とも死なないのです。もうやだ〜(悲しい顔)

特別、嫌がるとか弱るようなこともありませんでした。もうやだ〜(悲しい顔)

0520ゾウムシ発見3.JPG

ここで判ったことは、
 ・ ゾウムシは、泡盛だけでは効かない
 ・ 泡盛に薬草を漬けたエキスが効くらしい

ということです。

ゾウムシの回復を待っての2回目の実験は、
沖縄を代表する薬草「月桃」の実を容器に入れてみました。


0520ゾウムシ発見4.JPG

ミニバナナ園には月桃が植えてあるのに、
ゾウムシが居ついているのですから、
「おそらく効かないんじゃないかなexclamation&question
と思ったのですが、
ゾウムシは、翅(はね)があるので、
自力飛行も可能でしょうし、
強風で思わぬ遠くから、
どこでもドアのように飛んでくることを考えると、
彼が嫌いな薬草がバナナのそばにあっても、
目指す住まいのバナナに
入りびたってしまえば良いわけですから、
 ・ ゾウムシが嫌いな薬草があっても、
   あまり意味をなさない
 ・ ゾウムシの天敵昆虫がいたとしても、
   ゾウムシと出逢う場面が少ない

はずで、
念のために「月桃の実」でテストしたのです。

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結果は、
「はらたいらさんに3,000点」
で、
ゾウムシにはまったく効果がないようでした。

懲りずに3回目の実験は、
「泡盛に月桃の実を漬けたエキス」
を入れてみました。

「泡盛に薬草を漬けたエキスが効く」
ことを確認したかったからです。

月桃の実を漬けたのが10日前と日が浅いのが原因なのか、
希釈3倍で実験したのですが、
2匹のゾウムシには効果がありませんでした。もうやだ〜(悲しい顔)

ここで、あることを思い出しました。
農産物の害虫カメムシ防除に、
「ミカンの皮が効く」
というものです。

ミカンの皮のリモネンという油性成分が、
カメムシは大嫌いのようで、
これを焼酎漬けにして、
葉面散布をすることで効果があることが、
現代農業に書かれていたことを思い出したのです。

0520−4ゾウムシのオスとメス?.JPG

カメムシとバナナゾウムシは、
同じ昆虫というだけで、科目分類は違うのですが、
自宅には
「焼酎のシークヮーサー(皮)漬け(1年間漬け)」
があるので、
それを3倍に希釈してゾウムシ容器1つに入れてみました。

0520−2ゾウムシのオスとメス?.JPG

30年前のテレビ番組に、
「霊感ヤマカン第六感」
というのがありましたが、
ゾウムシは30分で苦しみだし、
90分で絶命してしまいましたexclamation

0520−6ゾウムシのオスとメス?.JPG

念のために、もう1匹も同様にテストしたところ、
やはり30分で苦しみだして、90分で絶命しましたexclamation

0520ゾウムシにか害された果軸.JPG

0520ゾウムシにか害された果軸2.JPG

どうやら、柑橘系を焼酎漬けしたエキスが、
ゾウムシに効果があるようで、
これを希釈したものを、
バナナの先端部分から、
かけてみるのが効果的かもしれませんので、
早速、ミニバナナ園の背が低いバナナにだけ
かけてみようと思います。

0522バナナの仮茎.JPG

バナナの仮茎は電信柱のように太く、
その中は年輪のようになっていますが、
バナナの仮茎は葉が重なり合って出来ているので、
 ・ 地中の根塊(株)から吸収させる
 ・ バナナの先端部から吸収させる

という方法のうち、
地中の根塊(株)は、
不要な成分は吸収しないでしょうから、
バナナの先端にかけることにしたのです。

はたして、効果はどうでしょうかexclamation&question

0520鳥に食べられたボリビアバナナ.JPG
    これは、ゾウムシではなく鳥による加害です


070521-15近所のマニラヤシヤシ.JPG
      近所のマニラヤシ
posted by RIU at 07:15| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月22日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「敵を知るA」

バナナツヤオサゾウムシの分布地は、
・ インド
・ パキスタン
・ バングラディシュ
・ ミャンマー
・ ベトナム
・ タイ
・ マレーシア
・ インドネシア
・ フィリピン
・ 台湾

などの東南アジア一帯ですが、
沖縄には、もともと彼はいなかったのです。

沖縄では、1972年(昭和47年)、本土復帰の3年前ですから、
今から38年前の米軍統治下に置かれている1969年(昭和44年)に、
沖縄本島中部のバナナ園で発見されたのが最初なのです。

彼がどうやって、
沖縄に密入国したのかは分からないのですが、
 ・ 台湾などからバナナと共に侵入した
 ・ 東南アジアからのバナナ子株(根塊)持込みで、
   中に潜り込んでいるために消毒から逃れて侵入した
 ・ 米軍経由

などの密入国ルートがあるわけです。

ベトナムの南北統一を巡る対立に、
ソビエト連邦と中国の共産主義勢力と
アメリカの資本主義との代理戦争となったのが
ベトナム戦争ですが、
1960〜1975年の15年間の中で、
米軍統治下にある沖縄は、
ベトナムまで空路で3時間という至近距離のため、
 ・ 沖縄の嘉手納基地からB-52爆撃機が出撃
 ・ 米軍の毒ガスを沖縄で製造、
   沖縄市の知花弾薬庫から毒ガス漏れ事故(1969年)
 ・ 牧港補給基地からベトナム向け物資を山積みし、
   米軍輸送船で前線へ送り出した
 ・ 米軍基地雇用者も車両整備などの技術者が
   ベトナムに派遣させられた

など、
沖縄は前進補給基地となって翻弄されました。

バナナツヤオサゾウムシが沖縄で最初に発見されたのは、
1969年(昭和44年)という、ベトナム戦争の最中で、
 ・ ソンミ村虐殺事件が1968年
 ・ ホー・チ・ミンが亡くなり、
   米軍劣勢になったのが1969年
 ・ 米軍兵士による基地雇用者のひき逃げで、
   抗議した群衆にMPが発砲したことで、
   コザで反米運動が起こったのが1970年

という、この頃のことですし、
バナナの葉に巻きついて樹液を吸うバナナセセリという蛾も、
 「ベトナム戦争中の1971年に
    米軍の物資に紛れ込んで沖縄に移入した」

といわれているのですから、
バナナツヤオサゾウムシだって
米軍経由という可能性は相当高いのではないでしょうか。

熱帯果樹写真館ブログより.jpg
      熱帯果樹写真館ブログより引用

バナナツヤオサゾウムシの成虫の体色は、
褐色と黒の2TIPEがいて、
ゾウムシ特有の鼻がとがっていて、
体は扁平型で、光沢があるのですが、
さらに、特長は、
 ・ 成虫は周年発生が見られ、4〜6月が多く、
   幼虫・蛹は3〜6月に多く夏期にはほぼ産卵停止になる
 ・ 年4回くらいの世代を繰り返す
 ・ 幼虫の発生は、3月から増加し5月にピークに達する、
   6〜9月は減少し10月から増加する
 ・ 幼虫や蛹(さなぎ)はバナナの仮茎内に生息するので
   薬剤防除は困難
 ・ 防除対象は成虫に限定される
 ・ 仮茎内でさなぎ化〜羽化して成虫になる
 ・ 雌雄の判別は成虫の外部形態では判別出来ない
 ・ 株下部よりも株上部や仮茎と葉柄の隙間に加害が多く、
   仮茎の皮部分より芯への加害が多い
 ・ 成虫は仮茎と葉柄の隙間あたりや
   仮茎の表面が傷ついて多湿になった部位や
   幼虫の食入跡に生息していることが多い
 ・ 卵〜羽化までの発育速度は摂氏25度で最も速く、
   発育期間は40.6日で、
   摂氏28度での発育期間は43.3日となり、
   幼虫に発育遅延が見られることから、ゾウムシは暑さに弱い
 ・ バナナが結実するまでに、
   中央から上の部分の仮茎を食い荒し、
   収穫する前に仮茎をしおらせる
 ・ 成虫の防除適期は、成虫は見られても、
   幼虫、蛹(さなぎ)の発生の少ない7〜11月が狙い目

というのが、
県の農業試験場で報告されているのですが、
彼が沖縄に密入国したのは、まだ40年足らずで、
テントウムシやカマキリのように、
外を出歩くのなら、簡単に出逢えて、
生態研究もしやすいのですが、
彼はバナナの中に潜む、
“引きこもりオタク”のような生活習慣であるために、
幼虫や成体がなかなか捕獲されずに、
彼の生態自体が解明されていないのです。

そのため、彼の効率的防除が行なわれていないので、
農業試験場でも、
「彼を発見したら、仮茎や根塊は焼却処分にしてね」
という、
時代錯誤のような後手後手の処置に甘んじていて、
みすみす彼の繁栄を支援する結果となっているわけです。


「バナナツヤオサゾウムシが見つかったバナナ畑は
                 全滅するさ〜ね〜」

という
太陽が月の影に入るという単なる天文現象の“日食”を、
「神が天罰を与える」
式に、
祭壇に供物を捧げ、
ヤギやブタを生贄(いけにえ)にして
祈祷(きとう)するような前時代的発想ではなく、
「彼とどう共生できるのか」
を考えなければならないのです。

実際、彼が出没する私のミニバナナ園でも、
最近開花したバナナが5本、
収穫出来た果房が3つありますから、
「彼の発見=全滅」
でもないようです。

バナナツヤオサゾウムシは、
「特に島バナナに加害する」
といわれていますが、
まず、彼が何を嫌がるのかをテストしましたので、
それは次回にお知らせします。


0521アグリハウスで売られていたハイビスカス.JPG
     アグリハウスで売られていたハイビスカス
posted by RIU at 00:12| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

バナナゾウムシとの悪戦苦闘「敵を知る@」

沖縄のバナナ栽培での問題といえば、
何といっても、
「一に台風、二にゾウムシ、三にイチョウ(萎凋)病」
でしょう。

0520ゾウムシ.JPG

彼の本名は、
「バナナツヤオサゾウムシ」
(Odoiporus longicollis)
といって、
116科37万種という、
昆虫の3分の1を占める巨大グループの
コウチュウ目(甲虫目)に属しています。

このコウチュウ目(甲虫目)には、
カブトムシを始め、クワガタ,カミキリムシ,
ホタル、水生のゲンゴロウ等、
人気の高い種類も多く含まれているのですが、
バナナツヤオサゾウムシやバショウオサゾウムシ、
イモゾウムシなど
農産物Killerも混ざっているのです。もうやだ〜(悲しい顔)

コウチュウ(甲虫)の特徴は、
その名でも分かるように前翅が甲羅のように固くなっていて、
その下に柔らかい後翅を折りたたんで、
デリケートな部分を保護し、
完全変態で、幼虫はイモムシ型かウジ虫型をしていて、
蛹(さなぎ)になり、羽化して成虫になることです。

コウチュウ目(甲虫目)の中に
「オサゾウムシ科」
があり、
この中に、
 ・ バナナツヤオサゾウムシ
 ・ バショウオサゾウムシ
 ・ サトウキビコクゾウムシ
 ・ ヤシオオオサゾウムシ
 ・ バショウコクゾウムシ
 ・ シバオサゾウムシ
 ・ シロスジオサゾウムシ
 ・ ヨツボシヤシコクゾウムシ
 ・ カンショオサゾウムシ
 ・ ココクゾウムシ

が属しているのです。

甘しょ(サツマイモ)の重要害虫である「イモゾウムシ」は、
オサゾウムシ科ではなく、
「ゾウムシ科」
に、
同じく植物検疫法の規制を受ける「アリモドキゾウムシ」は、
「ミツギリゾウムシ科」
に属しているようです。

ということで、
バナナゾウムシには、
 ・ バナナツヤオサゾウムシ(クキゾウムシ)
 ・ バショウオサゾウムシ

の2種類がいるわけです。


0520近所のハイビスカス.JPG
      自宅近所のハイビスカス
posted by RIU at 23:01| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月06日

枯れ始めたボリビアバナナ子株を切断してみました

バナナゾウムシ騒動で、
疑心暗鬼になっているのか、
枯れる気配があると
「バナナゾウムシによる加害exclamation&question
という、
『人を見たら泥棒と思え』
状態に陥っているのですが、もうやだ〜(悲しい顔)
5月3日に収穫したボリビアバナナの
隣の子株(違う根塊)の成育が止まり、
先端が枯れてきたようなので、
070430子株5−1.JPG
バナナゾウムシ被害を疑い、
先端部分から外側の皮をはいでみても、よくわからないので
070430子株5−2.JPG
4月30日にこの子株の仮茎を包丁で切断し、
仮茎の中を調べてみたのです。もうやだ〜(悲しい顔)

070430子株5−4.JPG
      包丁で仮茎を切断

070430子株5−3.JPG
   切り取った仮茎を縦に裂いてもゾウムシはいなかった

070430子株5−5.JPG
仮茎先端部分の若葉の付け根あたりに、
ゾウムシに喰われたような虫喰い跡が見つかりましたから、
やはりゾウムシのせいで成育が止まり、
先端が枯れたように思えます。もうやだ〜(悲しい顔)

070502子株.JPG

5月2日になると、仮茎切断部分から、新芽が出ていました。

これは、この子株が
「開花〜果房をつけて終了」
という一連の“生態儀式”が済んでいないので、
新芽を出してきたものと思われますが、
これは特別な現象ではないようで、
他のバナナ園では
イスラエルバナナの子株を切断したところから
果房が出たものも見たことがあります。

5月3日になると、さらに新芽が大きくなっていました。

070503子株.JPG

バナナの生命力の強さを感じますね。

070507子株.JPG
5月5・6日は雨天のため、
5月7日(月曜)朝に撮影した画像ですが、
わずか4日間でこんなに成長していました。
posted by RIU at 23:20| 沖縄 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月05日

バナナゾウムシ出没中に、ボリビアバナナの収穫

自宅ミニバナナ園に3つあるバナナの果房の1つを
2日前に収穫しました。

070503収穫したボリビアバナナ.JPG

ミニバナナ園は、難敵バナナゾウムシが出没中ですが、
バナナの根塊や仮茎、葉の葉軸の根元あたりなど、
中に入り込んで外見では見えないために、
疑心暗鬼になりがちです。もうやだ〜(悲しい顔)

収穫したボリビアバナナにも、
バナナゾウムシが入り込んでいれば、
栄養分が充分に果房に行き渡らず、
前回のように追熟後しなびたような状態に
なるかもしれないのです。がく〜(落胆した顔)


収穫したボリビアバナナから4mほど離れたところに
これから花芽が出る大きな島バナナがあるのですが、
バナナゾウムシが入り込んでいる特有の黒い小さな穴が、
仮茎に空いていたので、仮茎の外側の、
役割の終わった枯れた葉をむしり取ってみました。

070503ゾウムシがいた島バナナ2−1.JPG

すると、仮茎の表面が
シロアリに喰われたように穴が開いていて、
その中に1匹のバナナゾウムシの成体を発見しました。もうやだ〜(悲しい顔)
(こんなところに居ると思わないので
 撮影準備もしていませんでしたもうやだ〜(悲しい顔)


捕獲しようとしているうちに、
誤って難敵バナナゾウムシを地面に落としてしまい、
行方を捜しましたが、逃亡されてしまったのです。もうやだ〜(悲しい顔)

070503ゾウムシがいた島バナナ2−2.JPG

そういうことで、
残りの2つの果房を無事に収穫させたいことと、
何らかのバナナゾウムシ対策をあみ出してから、
移転したいと思っているのです。

ただ、
 ・ 木酢液+島唐辛子
 ・ 木酢液+月桃
 ・ にがり

を希釈せずに混合し、
バナナゾウムシが入り込んでいる特有の黒い小さな穴の中と、
仮茎の先端部分にかけたことが効いたのか、
バナナ樹液が出ていたのが止まっていましたから
この作業は、バナナゾウムシが入り込む前に、
防除として行えば効果があるのかもしれません。

県の農業試験場でも
「ゾウムシ対策はお手上げで焼却しかないョ」
という始末ですから、
今は、仮説をたてながら、
検証実験を行うしか手立てがないのです。もうやだ〜(悲しい顔)

070504果軸の切断部分.JPG
   収穫翌日にノコギリで果房を切り落とした果軸です


070421ハイビスカス8.JPG
   4月21日に糸満市うまんちゅ市場の
       JAイベントで撮影したハイビスカス
posted by RIU at 23:13| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月02日

捕獲したバナナゾウムシの蛹(さなぎ)が孵化した!

4月19日 バナナの害虫を捕獲
4月24日 捕獲したバナナ害虫のその後
でご紹介した
ミノムシ状になっているバナナゾウムシの幼虫ですが、
070430バナナゾウムシの蛹6-1.JPG
   蛹(サナギ)はピクピクともがいていましたから、
            孵化が近かったのかもしれません
070430バナナゾウムシの蛹6-2.JPG
4月30日に蛹(さなぎ)状態に変化しているのを撮影し、
その翌日5月1日には、
知らないうちに孵化して成虫になっていました。

070430バナナゾウムシの蛹6-3.JPG
 左下が頭部で、尖っているのは鼻部分と思われます
070430バナナゾウムシの蛹6-5.JPG

070430バナナゾウムシの蛹6-6.JPG

070430バナナゾウムシの蛹6-4.JPG

残念ながら脱皮するところは見れなかったのですが、
まだ孵化直後らしく、
070501バナナゾウムシの抜け殻.JPG
   左下の細い抜け殻は、頭部の鼻部分と思われます

とても可愛くは見えませんが、
動きがヨチヨチ歩きのようです。

070501バナナゾウムシ6-1.JPG

5月3日に伊豆味でバナナ園を運営される渡辺様が
コーヒー圃場のボリビアバナナ子株を掘り出しに
我が家に来られますので、
参考のためにバナナゾウムシをお見せしてから、
昨日のテスト(サイト参照)で泡盛が効いたらしいので、
再度、主人の泡盛(瑞泉・青龍30度)で
テストしてみようと思います。

070501バナナゾウムシ6-2.JPG

昨日は、フェンネル(ハーブ)をゾウムシ監禁容器に入れて、
ゾウムシが嫌がるかどうかテストしたところ、
ゾウムシがフェンネルの葉の上に乗りましたので、
フェンネルにはゾウムシの忌避性がないことが判りました。もうやだ〜(悲しい顔)

070501バナナゾウムシ6-3.JPG

今までのバナナゾウムシ対策では、
沖縄では無防備・無策状態で、
「何とか私のバナナ園に来ないでほしい」
というだけの、
神や仏にすがる“祈祷(きとう)”手法しかなく、
いったんバナナゾウムシに侵入されると、
もう手の施しようもなく
「対処法がない」もうやだ〜(悲しい顔)
という、
ご臨終通告しかなかったのでした。もうやだ〜(悲しい顔)

070501バナナゾウムシ6-4.JPG

ゾウムシ駆除のために
「土壌殺菌」
をする方もいたようですが、
これは大事な益虫が死んでも肝心のゾウムシは死なず、
土壌が汚染されるので、
やるだけムダなようですね。もうやだ〜(悲しい顔)

070501バナナゾウムシ6-5.JPG

ナハバナナ園の飯塚社長によると、
「『6,000ボルトの電気ショック療法が効果的』
という人がいるが、バナナが電気で大丈夫なのかexclamation&question

と話されていました。

この方法は、
仮茎の根元と先端部分に電極を当て、
6,000ボルトを仮茎に瞬間通電させるという
荒唐無稽な荒手法ですが、
ゾウムシは仮茎だけに潜んでいるのなく、
バナナの葉軸や地中の根塊にも入り込んでいるわけですから、
葉軸や地中の根塊は電極間から外れていることになると、
通電でゾウムシが死ぬにしても、
全部が死んでいないことになると思うのですが、
どうでしょうかexclamation&question

また、電気がバナナの生長に与える影響も気になるところです。

かといって、
泡盛がゾウムシに効果があるといっても、
一般に焼酎は唐辛子や薬草を漬けて
300〜500倍に希釈して散布することがありますが、
焼酎ストレートを注射器に入れて、
バナナのあちこちにプスプスと刺したとすると、
それもバナナの生長に与える影響が気になりますし、
バナナの仮茎や葉軸は、木の年輪状に細胞が取り巻いていて、
ゾウムシがどこにいるのか外見では判りませんから、
注射器を適当にプスプスと刺しこんでも、
ニアミスで効果があるのかどうか心配でもあるわけです。

それに、バナナの果実が泡盛風味になっても困りますよね。
もうやだ〜(悲しい顔)

070501バナナゾウムシ6-6.JPG

それでも、
ゾウムシの対処法が確立出来ていない以上、
私なりに研究し、対策を構築しなければ、
一生“祈祷‘きとう)”から抜け出せなくなってしまうのでは、
もっと最悪なわけです。もうやだ〜(悲しい顔)

最近、
「ボリビアバナナの子株を欲しい」
という方が多いのですが、
先約の渡辺様がコーヒー圃場の子株を掘り出してしまうと、
あとは自宅庭に併設してあるミニバナナ園にしかないのですが、
バナナゾウムシがミニバナナ園に出没している以上、
申し訳ありませんが、安全が確認できる間は
しばらく譲渡することはできないのです。もうやだ〜(悲しい顔)


070422ハイビスカス8.JPG
    4月20日に糸満市うまんちゅ市場の
       JAイベントで撮影したハイビスカス
posted by RIU at 07:14| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月01日

バナナゾウムシには泡盛が効いた!

昨日捕獲したバナナゾウムシの成虫ですが、
容器に入れて、
ゾウムシが何を嫌がるのか
いろいろ実験をしてみました。

@ 島唐辛子入り木酢液+月桃入り木酢液+にがり
A ラッキョ酢

B フェンネル(ウイキョウ)漬け泡盛

@、Aは効果がみられませんでしたが、
Bは絶大な効果があり、
30〜40分で反転して痙攣(けいれん)状態になり、
約1時間後に死んでしまいました。

070430ゾウムシ2-1.JPG

昔は、よく「ゴキブリにはママレモン」といって、
合成洗剤やサラダ油、石鹸水をかけて
ゴキブリを殺していましたが、
これは
ゴキブリの体の表面は水をはじいて、
油になじむ性質を持っているので、
油になじみやすい合成洗剤や
サラダ油、石鹸水をゴキブリにかけると、
ゴキブリの体の表面にある気門(呼吸器)をふさいで
窒息死してしまうのですが、
今日の実験では、
ゾウムシの気道をふさぐような性質の液体ではありませんから、
焼酎が効果的といえるのではないかと思います。

070430ゾウムシ2-2.JPG

ただ、
木酢液やラッキョ酢との相乗効果も否定できませんので、
今後、ゾウムシを発見したときは、
 ・ フェンネル(ウイキョウ)を容器に入れて、
   ゾウムシが嫌がるかどうか?
 ・ 希釈しない泡盛だけで何分で死ぬか?
 ・ 希釈した泡盛で効果があるか?
 ・ 木酢液だけで放置
 ・ ラッキョ酢だけで放置

などを実験してみようと思います。


070422ハイビスカス7.JPG
    4月20日に糸満市うまんちゅ市場の
      JAイベントで撮影したハイビスカス
posted by RIU at 07:05| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月30日

自宅のミニバナナ園でバナナゾウムシの成体を確保!

花芽が出そうで出なかったボリビアバナナは、
バナナゾウムシの幼虫が仮茎や葉軸に
入り込んだことが原因と判ったのですが、
どうも、それ以降、
他のバナナの生育が悪いように疑心暗鬼になり、
バナナの葉の裏側の葉軸の付け根部分に
穴が開いているかどうかや
透明な樹液が出ていないか、
ミニバナナ園内のバナナをCHECKしたところ、
該当したのが数本ありました。もうやだ〜(悲しい顔)

070430ゾウムシ1.JPG

「透明なドロドロ樹液が出ているバナナには、
 間違いなくゾウムシが棲み付いている」

という仮説をたて、
その検証のために、
今日は、その中の1本、
透明な樹液が出ている、まだ若いバナナの葉を
切ってみることにしました。

070430ゾウムシ3‐1.JPG

バナナの葉を切る前に、
たまたま、古い枯れたバナナの葉を下に引っ張ると、
裏側からいろいろな虫が現れました。

070430ゾウムシ3‐2.JPG

よくみると、上から
 ・ ミミズ
 ・ マイマイ

 ・ バナナゾウムシの成虫(頭が下向き)
です。もうやだ〜(悲しい顔)

070430ゾウムシ4‐1.JPG

070430ゾウムシ4‐2.JPG

ゾウムシの大きさは15mm(1円アルミ硬貨の直径は20mm)で、
「(チャバネゴキブリ+カブトムシ)÷2」
のような形をしていて、
翅(はね)があることがわかります。

この翅(はね)で、あちこち飛び回って、
バナナに卵を産みつけるようですね。もうやだ〜(悲しい顔)

070430ゾウムシ5.JPG

バナナゾウムシの成虫を発見してしまって、
ひどく落胆してしまいましたが、
予定通り、“仮説”の検証のために葉を切って、
中を確かめてみることにしました。

070430ゾウムシ6.JPG
   バナナの葉をカットした後の様子です。

070430ゾウムシ7ー1.JPG
   カットした葉

070430ゾウムシ7−2.JPG
   葉軸の裏側の付け根部分をさらに裂いてみます

070430ゾウムシ7‐3.JPG

バナナゾウムシの幼虫に葉軸の中を喰われた後はありますが、
ゾウムシの幼虫は残念ながら“不在”でした。

昨日、バナナの葉に開いている穴から
「にがり+島唐辛子入り木酢液+月桃入り木酢液」
を注入したことで家出したのか、
ちょうど、孵化したのが、
先ほど発見したゾウムシ成虫だったのかもしれませんね。もうやだ〜(悲しい顔)

成虫を確保できたことで、
何が効くのか、
いろいろ実験をしてみようと思っています。

4月19日に収穫したボリビアバナナを渡辺様や
東京の阿部様、札幌の石川様に
カットしてお送りしたのですが、
そのバナナの最下段だけ我が家で“追熟”したところ、
どうもしなびたり、味がイマイチだったりして、
お送りした方々にはご迷惑をおかけしたのですが、
このバナナにもゾウムシが発生していたことで、
充分な栄養が果実に
行き渡っていなかったのかもしれませんね。もうやだ〜(悲しい顔)


070422ハイビスカス4.JPG
  4月20日に糸満市うまんちゅ市場(JAイベント)で
    撮影したハイビスカス

posted by RIU at 12:25| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月24日

4月19日に捕獲したバナナの害虫のその後

4月19日に捕獲したバナナゾウムシらしい幼虫と
ミノムシ状のサナギの5日目の続報です。


070424ゾウムシのサナギ?−1.JPG

その後、別々の容器に
捕獲したときの棲みか(=バナナの葉)と共に
幼虫とサナギを入れて監禁していたのですが、
バナナの葉の中に潜んでいたのに、
捕獲後は台所の明るい場所に
容器を置いて観察していたことがマズかったのか、
幼虫は死んでしまいましたが、もうやだ〜(悲しい顔)
ミノムシ状のサナギは、
エサを食べない時期にさしかかっていたようで、
まだ生きています。

大きさは、約1.5mmです。

070424ゾウムシのサナギ?−2.JPG

サナギは、やや黄色みがかって、
なんとなくゾウムシ特有の
とがった頭になりつつあるようにも見えます。

070424ゾウムシのサナギ?−3.JPG

今日の撮影は、バナナの葉の上で行いましたが、
カブトムシの幼虫のような動きをしていました。

070424ゾウムシのサナギ?−3.JPG

なんとか、成虫まで生存してくれれば、
虫の名前も明らかになるのですが…
posted by RIU at 12:32| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月19日

バナナの害虫を捕獲!

花芽が出そうで出ないボリビアバナナの続報ですが、
いくらなんでも、遅すぎる
と思い、
バナナの仮茎や葉などを観察してみると、
何やら黒い小さな穴がありました。

070419バナナに穴が.JPG

070419バナナに穴が2.JPG

先日、奄美大島のバナナ栽培農家の方から、
「バナナに入り込む虫(おそらくゾウムシ)」
についてお問合せがありましたので、
私も警戒して観察したのですが、
どうやら、仮茎から樹液が流れ出ているのは、
仮茎が太くなったために
自然に出来た亀裂から流れ出たのではなく、
小さな“穴”から出ている様子です。がく〜(落胆した顔)

バナナの中に虫が入り込んでいるかどうかは、
外見からはまったく判りませんから、
穴のあいている葉を切断して、
中を探してみることにしました。

070419バナナの葉を切る.JPG

070419穴の付近で切断してみる.JPG

070419切断したバナナの葉の裏側.JPG
   切断した葉の裏側、黒いのが疑惑の穴

穴から葉軸を切断してみると、
中は空洞状に虫食い状態になっていました。

070419穴から葉先方向に切った断面.JPG

と、いうことは、
「虫が中にまだ居る」がく〜(落胆した顔)
ということですから、
虫食い状態をたどってゆくと、
穴から50cmも離れたところに、
幼虫を発見しました。もうやだ〜(悲しい顔)

070419虫発見.JPG

070419バナナの虫.JPG

幼虫の大きさは、約12mmです。

070419虫.JPG

「バナナの仮茎や葉軸の裏側に穴が開いていて、
 成育が止まりかげんか枯れる」

ということは、
 @ 成虫が卵を産みつける
 A バナナの中で孵化して幼虫になる
 B サナギになって成虫化し、バナナの外に出る
 C バナナの外で交尾し、メスがバナナに卵を産みつける

という流れが想像出来るわけです。


最初は、葉軸の中から虫が発見できなかったら、
バナナの葉を切ったことで、
バナナによけいな負荷を与えてしまうことを
心配していたのですが、
「穴が開いている=虫が中に居る」
ということが判りましたので、
確認のために、
別の穴の開いている葉を切って、
同じように葉軸を裂いてみると、
今度は「サナギ」になっているのを発見しました。もうやだ〜(悲しい顔)

070419サナギのいた葉.JPG

070419サナギのいた葉の断面.JPG

「サナギ」の家の大きさは約35mmで、
サナギの体長は約22mmでした。

070419バナナで発見したサナギ.JPG

070419サナギ.JPG

果房がすでに出来始めたか、
果実がこれから出来るくらいまでに成育した
大事なバナナの中を食い荒らして、
枯らしてしまうのは
バナナゾウムシの特長ですから、
花芽が出そうなボリビアバナナで、
今日発見した幼虫やサナギは、
「バナナゾウムシ」
の可能性が高いようです。もうやだ〜(悲しい顔)

念のために、幼虫とサナギの2匹は監禁して、
成虫になるまで飼おうと考えています。

明日以降、
穴の開いている葉を捜し出して、幼虫を発見したら、
“木酢液”や“泡盛+島唐辛子エキス”が有効かどうか、
かけてtestしてみようと思います。

「“敵”が何を嫌がるのか」
が、防除対策につながりますから、
それをまず探し当てなければなりませんが、
幼虫がいたボリビアバナナは、
生ゴミコンポストを置いていた場所で、
栄養過多によって、虫が寄ってきた可能性もありますし、
また、この場所は前にバナナが枯れたことがありますから、
根塊に成虫が棲み付いている可能性もあるのです。

posted by RIU at 18:20| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月23日

バナナの病害虫〜バナナゾウムシA

バナナゾウムシは、
バナナ栽培農家にとっては、なかなかやっかいで、
前回、
2006年9月11日 バナナの病害虫〜バナナゾウムシ
で、
記述したように、
なかなか有効な手段が解明されていません。

今朝、旧・玉城村の新原(みいばる)ビーチ近くの
井上様の農園に伺い、
バナナゾウムシの対策として、
「海水を希釈せずに、そのままバナナにかける」
という対処法を、ご教授戴きました。

バナナゾウムシは、
農業試験場でも具体的な有効手段がみつかりませんし、
井上様自身も、過去いろいろな殺虫剤を使用したようですが、
どれも効果はまったくなかったようですから、
今回の「海水対処法」にしても、効果のほどは分かりませんが、
被害を指をくわえて何もしないで眺めるよりは、
“1mmの積み重ね”
は、大事なことだと思っています。

井上様の農園の、バナナゾウムシの被害で枯れた島バナナ
 バナナゾウムシの被害で枯れた島バナナ.jpg

 バナナゾウムシによる被害でかれた島バナナ2.jpg

井上様のお話では、
以前は、仮茎の途中の葉柄部分の内側に
海水をかけていたようですが、
現在は、先端部分から海水をかけ、
仮茎中心部に浸透させようとしているようです。
 海水をかける.jpg
私は海水を300倍程度で希釈して農地に撒いたり、
コーラルを撒くことはあるのですが、
海水を希釈しないで、
そのまま農地にかけたことはありませんでした。

井上様のお話では、
・ 塩害に弱いといわれるバナナでも、
  海水をかけて1ヶ月が経過したが枯れない
・ 子株が出てきた
と、
言われていました。
 海水をかける2.jpg
試行錯誤で、ひたむきな“研究熱心”さには、
頭が下がる思いでした。

「海水対処法」の効果が、どの程度あるのか、
経過を時々チェックさせて戴きたいと思っています。
posted by RIU at 16:52| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月11日

バナナの病害虫〜バナナゾウムシ

マーサン種のオーナー様のバナナを土曜日に収穫し、
電柱より太い仮茎をノコギリで切り倒したところ、
仮茎の中から、2匹のバナナゾウムシが現れました。
 バナナゾウムシ3.jpg
バナナ系ゾウムシには、
・ バナナツヤオサゾウムシ(バナナクキゾウムシ)
・ バショウオサゾウムシ(バショウゾウムシ)
の2種類がありますが、
今回は芭蕉ではありませんから、
「バナナツヤオサゾウムシ(バナナクキゾウムシ)の成虫」
ということになります。
 バナナゾウムシ.jpg
バナナの大敵は、“台風”だけではないのです。

 バナナゾウムシ2.jpg
バナナゾウムシは、
どこから来るのか解明されていないのですが、
「仮茎の中に入り、卵を産み付けて、
 カブトムシの白い幼虫やハエのウジ虫のような、
 白い幼虫が中側から根茎や仮茎を食い荒らし、
 ついには仮茎の内側を空洞化させてしまい、
 バナナの果房の重みで、中がくりぬかれた仮茎が倒壊してしまう」

という、
やっかいな寄生虫なのです。

でも、不思議に若い仮茎にはいません。
果房が付いてから被害に遭うのです。
 バナナゾウムシ4.jpg
外見からは、バナナゾウムシが入り込んでいるかどうかの
識別は困難ですが、
夏頃から仮茎が黒ずんで来たとか、
開花したのに、いっこうに成長しないとかの、
倒壊のカウントダウンが始まる頃になると、
「成長が遅いし、何かおかしいなexclamation&question
と、思う頃には、
仮茎の中がくりぬかれているわけですね。

文献では、
・ 年4回以内の世代を繰り返し、各月とも各態が混在する
・ 幼虫の発生密度(沖縄)は、3月から漸減し、
  5月にピークに達する
・ 夏季は少なく、秋季(10月)に再び密度が高くなる
とあります。

実際には、
「一部のバナナがゾウムシの被害に遭うと、
 そのバナナ畑にはほとんどに蔓延していて、防ぎようがない」

とも言われています。
 バナナゾウムシ5.jpg
防除法は、文献でも
・ 古株の更新、被害仮茎の除去
・ 中耕、除草、根本への土寄せ時に肥料を与える
・ 発生地からの種苗を植え付けない

など、
結局有効な手段がまだ解明されていないようです。

農業試験場の害虫担当者でも、
「打つ手なしで、焼却処分しかない」
と言うのですから、困ったものです。

人間でも植物でも、
「免疫力を高めること」
が大事で、
バナナも土壌も“健康”管理に気をつければ、
私は、それほど恐れることはないと考えています。

ゾウムシの殺虫剤が出来たとしても、
木酢液や焼酎、薬草など
自然なものから作り上げた完全無害なものなら良いですが、
防毒マスクをしないと噴霧できないような有毒殺虫剤なら、
私は興味はないのです。

posted by RIU at 21:33| 沖縄 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | バナナの病害虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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